韓国ー北朝鮮、５６年ぶりに鉄道を運行

　5月17日、韓国ー北朝鮮間の鉄路の上を京義線が56年ぶり、東海線が57年ぶりに運行された。当日は京義線の列車を韓国が、東海線の列車を北朝鮮が運行を担当した。
　今回の列車の運行にあたっては2000年に両国間の鉄道をつなげることで合意、同年9月に着工し、2003年に完成、2006年5月25日に行うはずだった試運転は北朝鮮側の一方的な変更で中止されたという経緯の中でやっと実現することになったものである。
　斜めの見方をすれば多額の金を投入してまで純粋な気持ちで祖国統一を願っている韓国(勿論北朝鮮側も祖国統一を願っている）と鉄道運行をネタに多額の援助を引き出そうとした金正日を頭とする北朝鮮中枢の思惑が合致してしまったという感じだろう。
　それにしてもこの鉄道が試運転とはいえ運行されたことは、短期的には近郊エリアの旅客、貨物輸送から、長期的にはランドブリッジ輸送の一翼を担う路線になるという期待は大きい。韓国側は今後、同区間の鉄道運行を定期化すべく色々な案を練っているようだ。一日も早く、外国人も含めた旅客輸送が実現することを願っている。

【聯合】　南北鉄道運転への期待

【聯合】　東海線列車(北朝鮮担当)乗車レポ

【中央日報】　京義線列車（韓国担当）乗車レポ

【朝鮮日報】　鉄道運行に南北の態度は対照的