PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



流山市青少年補導員の視察研修でした。パチパチ!
今年は、茨城の水府学院(第一種少年院。旧法だと中等少年院)。

一番近いコンビニまで3キロ。緑あふれる環境です。
よく誤解されるのですが、罪を償うところは少年院や鑑別所ではなく、少年刑務所。
少年院は、法務省矯正局によれば
「家庭裁判所の決定により保護処分として送致された少年を収容する施設」
です。

私の大雑把な認識だと、罪を犯し、審判が下るまで入るのが鑑別所。家庭裁判所から「ちょっと生活環境変えた方がいいよ」と判断された子が行くのが少年院。家庭裁判所から「あなたは犯した罪を償いなさい」と言われ、刑事裁判にかけられ実刑となった子(成人)が行くのが少年刑務所。

「馬を水場に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない。少年たちにたくさんヒントを与えはするが、彼らが自分で気付かないといけないのです。」
毎日まいにち、入院者たちとガチンコで向き合っている、職員の方々の言葉は、いつ聞いても、胸の奥に刺さります。
今日はこんな話を伺いました。

「幸い、ここは、たくさんの自然の教科書に囲まれています。以前、農作業実習を行っていた時です。
職員がトラクターで土を耕していると、小石を拾い集めていた在院者が突然『先生!止まってください!』と叫びました。見ると、すぐ目の前の地面にひばりの巣があるではありませんか。そこには、トラクターの振動に震えながらも、小さな羽をいっぱいに広げ、ヒナたちを身を挺して守っている母鳥がいたそうです。すると、その少年が突然泣き出しました。

『先生!僕は親なんかいらないと思ってた。親は僕に何もしてくれないと思ってた。だけど、違いました。僕が朝まで家に帰らなかったときに、一晩中寝ないで探し回ってくれたり、万引きした店に行って、いつもぺこぺこ頭を下げてくれていたんです。そのことを今、思い出しました!』

そういうと彼は、再び大声で泣きました。」


今まで周りの大人から「バカだ、グズだ、ダメだ」と言われ続けた少年たちが、ようやく自分たちと向き合ってくれる大人に出会い、ガチガチの心がほぐれていきます。そして自然に囲まれ、土いじりをすることで、感情がとても豊かになるそうです。
うつ病の治療にも、土いじりが有効です。陶芸もいいそうですが、あれもやっぱり土いじり。土って何なんでしょうね。オロナインより凄い、心の万能薬だと思います。



おまけ~
皆さん、おみやげを買って帰りました。





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )