宮沢賢治原作 小池博史ブリッジプロジェクト第一弾
『注文の多い料理店』が流山市文化会館で公演されました。
なんで、流山?と思った方も多いでしょうが、ここ数年、パパ・タラフマラと小池氏を追ってこられた裏方さんたちの情熱の賜物です。パチパチ!
都内での公演予定は無く、次は大阪ということで、観客の皆様、結構遠く、あちこちからこの千葉の秘境へやってきてくださったようです。BGMも生音で凄い良かった!終了後のトークショーも拝見したんですが、「食」に関する感じで小池氏が「食べ物って結局シズル感でしょ」ってサラリと語っていて「さすが肉食系だなー」と思いました。僕りんは夏は素麺とスイカですから(^^;)
以下ネタバレ多少あり
鉄砲に見立てた棒をバトンのように使ったり、吹いてみたり、口でくわえてメトロノームのように振ったり、心が濁りまくっている僕りんは、どれも想像の範囲を出なくて少々飽きました。やはり道具の扱いはジャグラーに限る(ごめんなさい)。しかし、ようやく出された料理をがつがつ食べるところは『千と千尋の神隠し』で千尋の両親が神様の食事を食べて、豚になってしまうシーンを思い出し、「ああ、これはもしかして山猫に変わっちまうのか~!」と、ここら辺からドキドキしっぱなし。『注文の多い料理店』を読んだことが無い人がどれだけいたか分かりませんが、最後のもしかして俺たちが食っちゃったのは…!?という所は結構ドカンときました。鯨幕と紅白幕っぽい絵が両方出て、肉を食べるということに対する、仏教的考え(宮沢賢治は熱狂的な法華経信者でした)が垣間見え、観客にその疑問符をドカンとぶつけて、、、、猟師の恐怖と悔恨で紙屑のようになった顔に視線がもう釘付け。観に行けてホントよかったです。
あの鳥かご?のハトは一体何を意味しているのかなーとか思いましたが、それを聞くのは野暮なんでしょう。何だろうと思ったこと、あれかなと感じたこと、それが大事なのだから。Don't think.Feeeeeeeeel!
追伸
あの山猫の声が木村弓さんだったの??
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