PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



僕りんが高校生の頃、まるで学食のように通っていた“娘々(にゃんにゃん)”というラーメン屋があります。パチパチ!にゃんにゃんという店名が男子校に通っていた僕りんには怪しい響きを持ち、尚かつ、ラーメン220円という値段設定が素敵なお店でした。
今から20年近く前ですから当時はバブル経済華やかな頃でラーメンなんか食べているのはオヤジと男子高校生だけでした。その後バブルが崩壊し、ラーメンブームがおこった訳です。大学生になり、こっそりテレビチャンピオン第2回ラーメン王に出場した僕りんはあなたのおすすめのラーメン屋さんは?という質問を受け、他の出場者がみな全国の有名店を答えていたのに一人だけ「北浦和の娘々」とか答えてました(高校時代の友人たちからは「何かやってくれると思っていた」と絶賛の電話がたくさんかかってきましたけど^^;)。

当時、娘々は常にむさい高校生の行列が出来ていて、店内ではたくさんの従業員が働いていました。名前は知らないのでみんな見た目のあだ名で呼んでいました。チャーハン担当のきよし(ビートきよしに似てた)、会計のアンドレ(そのまんま)など。いつも奥の方で何やっているんだか分からない痩せた初老の男性がおり、妖怪ぬらりひょんのような雰囲気をかもし出していました。店のどこにも居場所が無くいつもおろおろうろうろしていて他の店員の邪魔をしているようにしか見えませんでした。

高校を卒業後もたまに意味もなく北浦和に行って食べていたのですが、ある日なんと店が閉まっているのでびっくり!「ええ~っ!つぶれたのか~!?」と思ったらすぐ近くで営業していました。アンドレに「何で移転したんです?」と聞くと
「店長は前から蕎麦屋がやりたかったんだよ。それで、その準備の為にこっちに移ったんだ。前の店は蕎麦屋になる予定だよ。」

がびーん!なんと、てっきり窓際だと思っていたぬらりひょんは実は娘々のオーナーだったのです。よく映画なんかでは会社の社長が平社員のフリなんかをしますが、、、お前は釣りバカのスーさんか~っ!

なんと先日その娘々が火事で半焼したというのです。移転後の娘々は女子高生なんかがくるようになり僕りんたちはそれを「聖域の堕落」と呼び、「もうあの店は俺たちのソウルブラザーじゃない」と悲しんですっかり背を向けておりました。

でもやっぱりどうなっているのか心配です。もちろん蕎麦屋も、、、

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