sibasenn気ままな旅日記&日常のつぶやき

東海道53次ウォークや気ままなバックパッカーの旅日記を写真もまじえて報告&日常のつぶやき

チェルノブイリ原発事故から30年目の実相 その7

2018-10-24 16:49:45 | チェルノブイリ原発事故から30年目の実相
今回は幼稚園です。
チェルノブイリ原発事故関連の映像では必ずといっていいくらい登場しますね。
大きく伸びている木々、ここにホットスポットがありますが、それは最後に。

まずはぬいぐるみやクリスマスツリーがさみしく出迎えてくれました。

外観は頑丈そうに見えるけれど、中に入ってびっくり!
子どもたちの作品が乱雑に放置されていました。
私たちのようなツアー客に、なんども踏みつけられたのでしょうか。
そうなんです。事故が起きたのは4月26日になったばかりの真夜中。
それから36時間後の4月27日正午にラジオ放送で市民は知ったようです。
とりあえず3日分の食料や着替えを持ってバスに乗せられ、
わけもわからないまま避難させられたのです。3日後には戻れるものと思って。
だから取るものもとりあえずという感じで、片づける間もなかったのでしょう。
でも2度と戻ることはありませんでした。

ベッドがありました。
子どもたちのお昼寝の場所でしょうか。


あまりの無残さに言葉を失いました。
同時に、この光景を何とか伝えようと、写真に収めました。

さて、ガイガーカウンタのことはほとんど忘れていました。
ガイドが幼稚園入り口にある木の根っこあたりにガイガーカウンタを近づけると、
ものすごい音が鳴り出し、数値が一気に跳ね上がっていったのです。
写真では4.69μですが、その場所で私が実際に目にしたのは6μでした。
みなさんは覚えていますか?
キエフ市内でも、ツアーバスの中でも0.1μでしたから、
実に50〜60倍にはねあがったのです。
こうしたホットスポットがまだいろんなところにあるそうです。

事故から30年経った今でも、チェルノブイリにはこうした現実があるのです。
じゃあ福島はどうなんだろう?
こんなことを考えながら幼稚園を後にしました。
次は、いよいよ原発事故のあった4号炉に向かいます。

つづく


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