goo blog サービス終了のお知らせ 

side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

ラムセス大王展 (2502)

2025年03月26日 | 美術館、美術展
現在開催中のラムセス大王展を観に行った
会場は豊洲市場近くの「ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo(豊洲)」
以前座席が360度回転する没入型劇場のはしりだったIHIステージアラウンド東京のあった場所で、伊藤忠商事系列企業がネーミングライツを取得しリノベーションをしました。

ラムセス大王展はエジプト政府公認のエジプト史上最も偉大な王といわれるラムセス2世とその時代にまつわる至宝180点が展示されます。
エジプト国外で初めて展示される作品も複数あります
全世界を巡回するこの展覧会でアジアでは東京が巡回初の地に選ばれました。

最近の展覧会らしく、最初の部屋はグループで案内されます。そこではラムセス2世を紹介する導入動画が流れ、鑑賞したのち作品展示の部屋へ。

ラムセス2世の巨象の頭部が一番最初の展示品です
両サイドにある象形文字はラムセス2世を表しているとか
ラムセス2世は自己顕示欲が強く、多くの遺跡に自身の名前を残しているそうです。


オベリスクのてっぺんには黄金のプレートがつけられていました
写真では上手く撮れていませんが、確かに輝いていて当時の人が驚愕/畏怖を感じであろうことが想像できます。


ラムセス2世の巨象の上部
90歳まで生きたというラムセス2世の統治は60年近く及んだそうです。

今回の目玉の一番はラムセス2世の棺
棺と蓋が同時展示されるのは初めてだそうです。
改めてみると深さがかなりあり、3000年以上たってもレバノン杉の状態が良いのが驚きです。
会場ではビデオやプロジェクションマッピングが駆使されていて、展示物の説明書きを読んで理解するこれまでの鑑賞方法とは違います。
棺の近くではラムセス2世のミイラに関してのビデオが流れていて、ミイラから推測される壮年期・老年期の顔が描かれていました(写真に後方に写っているのが壮年期のラムネス2世)

会場はコンパクトにまとめているけど、展示物の数・大きさから1時間では足りないと思う
2時間近くを過ごしたが、最後まで興味は尽きない展覧会だった

私たちは最後にVR体験をした。
これはデジタルで再現されたネフェルタリ王妃が案内役となって、アブ・シンベル神殿とネフェルタリ王妃の墓の内部に入る没入型展示だった。
写真のシェル型の椅子に座ってVR視聴するのだが、椅子も動画に合わせて動く趣向

神殿内の厳かさや壮大さ、墓内部の天井まで豪華な装飾を現地に行ったような気分で観ることができる
途中砂漠に放り出され遺跡と遺跡の距離に途方のなさを感じた。
終盤の椅子の動きが急激でちょっと酔ってしまったが。。。恐らく現地に行けることはないだろうから、貴重な疑似体験だった

入場料は大人3800円(平日)
VR体験は+2500円、音声ガイド+1000円と最大7300円 (土日は7500円)
これまでの美術展に比べるとなかなかの価格帯だが後悔しない体験でした。
チケットはオンラインで来場時間(1時間ごと)指定して購入した。

会期は2025年9月7日(日)まで無休で開催
3月下旬の春休み直前の平日はまだ大混雑ではなく、マイペースで見学できた。
HPでみどころも丁寧に説明されているので、事前に確認しておくと良いと思う。