おおかみに蛍が一つ付いていた 金子兜太 2001
金子兜太さん(98)が風邪などの悪化により、重態だという。金子兜太と言えば、前衛俳句の象徴的存在である。私は、1979年に最初に俳句に入門したが、元々現代詩に接してしたので、伝統俳句には飽き足らず、周囲から金子さんの【海程】に入ったらどうか・・と度々薦められた。その金子さんがすでに98歳になり、今年の冬を乗り越えられるかどうかの瀬戸際だという。私は、2013年にネットブログ上で28年ぶりに句作を再開した。そして、そこには引き続き【金子兜太】の名があった。ほぼ30年前と根本的に違っていたのは、彼の【9条俳句】であった。・・・《続く》