白菖蒲夜の帳をめくりけり 何かある菖蒲の闇の白さかな 猫奔る菖蒲の闇の静まれり 暴走一過環状8号菖蒲咲く 早咲きの菖蒲の園の昂ぶれり 人知れず菖蒲の闇の点灯す 白菖蒲この欄干は越えられぬ また生きて菖蒲の蒼き空となる 白菖蒲水面を統べる神のあり 花菖蒲王城楽土に耳澄ます またの世を生きて菖蒲の空はるか 茫として菖蒲の空の果てもなし 空なるもの水面を奔る菖蒲池 花菖蒲空という空波打てり 何もせずただ生きている菖蒲晴 花菖蒲泥から生まれしもの溢れ 菖蒲田の人のかたちの薄れけり 掌を合わせ開けば人や花菖蒲
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