土日は14度まで上がり、土曜は快晴・日曜は曇り時々雨と今年の【師走】は様々な表情を見せ始めています。私も年末投句に向けて拍車がかかろうとしているところです。さて20日の【最強女子ボーカリストカップ】にはおんな流しのおかゆさんが見事大輪の花を咲かせました。カラオケバトルのもう一つの顔【U-18歌うま甲子園】の最強決定戦が、1月4日(水曜)に放送されます。まだ10日以上ありますが、今から胸の高鳴りを押えることが出来ません。カラオケバトルの生み出す表現空間の中心にあるのはオトナの世界に染まっていない、オトナを超えてゆく彼と彼女たちだからです。私の句歴はのべ11年(1979~85、2013~現在)で、山口誓子から藤田湘子・飯島晴子、角川春樹・坪内稔典・夏石番矢まで多くの俳人たちとまみえて来ました。しかし、歌謡の天才たちに比べると決定的なインパクトに欠けます。詩歌句とは、その起源において発声を伴う《うた》だったからです。その《うた》を取り戻すのではなく、アナグロ的に消してゆくのが伝統・前衛を問わず戦後俳句の性向だったのではないでしょうか。夏石番矢さんが、自身のグループで盛んに句の朗読を試みているのも、喪われた身体言語としての【定型詩】の復興運動なのでしょう。私も新年会で自分の句を声に出してみたいと思っています。ところで、21世紀の現在、前世紀よりの贈り物【カラオケ】つまり空(から)のオーケストラを自らの身体(発語)の延長上に取り込むことで、詩歌句の《ことば》を超えた【定型性】を獲得しつつあります。近代俳句が遂に叶えることの出来なかった、自立した個人の手になるまぼろしの【座】は、汎世界的なカラオケの《マシン》によって志向される新たな身体言語として現実のものになりました。さて、新年4日のUー18(18歳以下)の最強歌うまは誰に決まるのでしょうか?いろんな角度から探ってみたいと思います。・・・《続く》
THEカラオケバトルU-1歌うま甲子園最強王座決定戦 2016・2