まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

厳然たる死/新雑句雑感(107)~プロローグ5の終わり

2016-08-03 23:04:10 | 新雑句雑感
厳然たる死は先のこと遠雷す  震度7誤報とありぬ朝ぐもり  日盛りのまだ足りぬ青継ぎ足せり  スカイツリーは悪魔の角か大西日  浅草はいずこも昏し炎天下  留学生群れて晩夏の街を行く  旱天に突き立つことしの御柱  一本道歌い続けて雹降れり(1970年代フォークの到達点)  夏怒涛ペットボトルの墓場あり  鈴木六林男の復員日誌夏の果て  少年ガン増加の兆し夏の揺れ  放射能いまも出てゐる冷し瓜  針失せし時計は無言夏館  焦げ跡のいまも熱持つ寝茣蓙かな  陶枕の関羽の髭のはみ出せり  五輪ともテロとも無縁青すだれ