まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

アルジェリアの太陽/2020東京五輪に向けて思う~プロローグ3の終わり(その127)

2014-09-26 04:33:53 | 日記
もう午前4時半を過ぎた。昨日の夕刻から引越元のヤフーブログに政治記事を書き続けている。もう10件近くになっただろうか。そろそろ打ち止めにして本来の日記や俳句に移らなければならない。水曜夜に借りてきた2本のビデオもまだ1本残っている。アルベール・カミュの未完遺作【最初の人間】である。60年代にはカミュはその【不条理の哲学】をもって世界の思想的寵児であったが、現代では不条理と条理の逆転現象が起こりそれほどの人気はない。カミュにとって「最初の人間」とは幼少時の確固とした家族との絆を持った人間のことである。代表作『ペスト』で人間の連帯という大きな共同性を描いたが、ここでは家族の一体性という小さな共同性を描こうとした。人間は決して一人では生きられない。だからこそ時には一人で苦悩し、己の存在と格闘する。カミュは現在も多くの場面で【私という人間】の生きてゆく指針を示してくれる稀有な存在であり続けている。 アルジェリアの太陽と私が死んだ秋の海  まほろば