今年も3月半ばを過ぎ、全国あちこちで卒業式が行われている。私の住む町でも、駅前公園などでいつもは見かけない生徒の集団が名残を惜しむかのように円陣を組んだり、ゲームをしたりしている。・・このシンガーの前かがみに歌い込めるような情感溢れる曲はこの季節にピッタリである。卒業というと、いつも卒業式のあと皆何をしているのかが気になって仕方が無い。一部の仲の良かった仲間は何度でも会うのだろうが、それほどでもない間柄ならもう会うことはないのかもしれない。そのようにして、私も卒業から何十年もの月日が流れた。卒業式にもし雪が降っていたなら、その雪こそがすべてを見届け、語り継いでゆくに違いない。・・・《続く》
中島美嘉 『雪の華』 千葉県立生渓高校卒業式
舞い落ちてきた 雪の華が
窓の外ずっと
降りやむことを知らずに
ボクらの街を染める
誰かのために何かを
したいと思えるのが
愛ということを知った