まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【型を引き寄せる】妻と書かれた宿帳に沁みた涙の傷あとよ・・伝説の名歌唱!不世出の《超絶ボイス》の行き着く先/J-POP論・POP詩の宇宙*新春特別編

2019-01-14 02:50:57 | J-POP論/POP詩の宇宙

 

演歌ナイト第二弾!箱崎晋一郎 『熱海の夜
 
 
箱崎さんは1988年にすでに43歳で亡くなっている。夭折であろう。70年頃、受験勉強中にラジオの深夜放送でよく流れていたのがこの曲。ロック・フォーク・ジャズなどと変わりは全くなかった。人の心を打つ言語(自己)表出とはそういうことだ。大人になるとこんな世界が待っているというドキドキ感もあった。この不世出の歌手には、もう一曲忘れてはならない超絶的な名曲がある(次記事)。・・・《続く》
 
 
 
 
 
 
水森かおり カバー 『熱海の夜
演歌は定型表現であるためか、嵌れば年齢・性別に関わりなく各々の《型》を引き寄せる。肉声が魂(ソウル)を帯びる瞬間である。
 
テレサ・テン カバー 『熱海の夜』
内山田洋&クールファイブ(前川清) カバー 『熱海の夜』
 
藤圭子 カバー 『熱海の夜』
藤さんもつい最近61歳で亡くなった。父は浪曲家(名人)だった。この歌唱の随所にその影響がかいま見える。浪曲もまた日本語による定型表現のひとつで、独自の方法で人間の心の奥底に触手を伸ばして来る。