熱帯夜シンドバットの後日談 敷石に鳩へたり込む日の盛り サイダーの甘く危険な香りせり 土用波スカイツリーの揺れ止まず 竹皮を脱ぐまたしても闇の中 夏潮のながれ来世を生くべきや 蝉時雨風が出てゐる風に乗る 葉柳のてっぺんいまも空なのか うすごろも透明人間の過去を持つ 敷石のジグソーパズル日の盛り ラムネ飲むとき住居喪失者の群れ ぱらいその人焼くあをさ夏深し 地面師がまたひとり消え夏落葉 火星にも海ある不思議夏の果て 蝉の穴一億光年前の闇 かきつばたいちばん先に死ぬ白さ
レイキ・ミュージック こころの浄化