牛丼をかつこむホスト梅雨に入る 北大路翼 「街」132号より
ホストに牛丼は不釣合いである。しかし、作者が根城とする新宿歌舞伎町では、ごく自然な光景と受け取れる。21世紀の〈俳句のリアル〉とは、このような幾つもの小さなドラマを生き生きと蘇えらせることであろう。
RIRIKA カバー 『夏の終り』(原曲 森山直太朗)
牛丼をかつこむホスト梅雨に入る 北大路翼 「街」132号より
ホストに牛丼は不釣合いである。しかし、作者が根城とする新宿歌舞伎町では、ごく自然な光景と受け取れる。21世紀の〈俳句のリアル〉とは、このような幾つもの小さなドラマを生き生きと蘇えらせることであろう。
RIRIKA カバー 『夏の終り』(原曲 森山直太朗)
歳月の風化に似たりわが裸 林誠司 俳句愛好誌「海光」第8号 2018年秋
この句のエッセンスは、作者自身の隠しようのない肉体の衰えを単刀直入に【歳月の風化】に譬えたことにある。この【歳月の風化】とは、21世紀の俳句形式の残すべき俳諧精神の一つとしてのアプリオリに偏在する外界への自己投企にピッタリと当てはまる。要するに、自然体で日々生きることの困難を見据えてのものであろう。いささか大げさな物言いになってしまったが、ここに描かれているのは、作者がその日常に於いて朝晩にシャワーを浴びている姿以外の何ものでもない。ウイキペディアによれば、1965年生まれの53歳とあるから、40歳代までの脂ぎった生活感の象徴としての肉体は目に見えて衰えてゆくに違いない。そして、その姿を否応無しに目にせざるを得ない日々のアンニュイ感を、下五の『わが裸』に託し切ることで俳諧精神への揺るぎ無い信頼を主張する。作者は、最近俳句総合誌のニューウェイブ「俳句界」の編集長を辞し、新たに句集制作の【俳句アトラス】を立ち上げるという力業を成し遂げた。この句の『わが裸』には、むしろ【歳月の風化】はそぐわないのだが、その辺りにも作者の俳句の未来に賭ける衿持を感じさせる一句と言えよう。
カフェ・ミュージック
https://www.youtube.com/872ed70b-3390-4391-9985-22fd991a220f
今日は一転して27度まで下がりました。台風13号の接近のためです。今週後半には関東から東海にかけて接近・上陸するのは確実のようです。通過後はしばらくフェーン現象のため気温の再上昇が見込まれるものの、例年通り8月半ばのお盆休みまたは企業・役所関係の【夏休み】が終るのと同時に【晩夏】ないし【初秋】の涼しさが感じられるようになるはずです。これで暑さのピークも完全に過ぎてゆきます。ここで本業と句作に集中したいと思います。一昨年の俳句大賞の受賞から昨年の総合誌掲載にかけてが、私の俳句再入門のピークだったようで、昨年3月の結社2誌の終刊・退会もあって下降線を辿り、今年はここまでパッとしません。地元の連盟大会も干されてしまっています。ここで一念発起して、夏の応募に賭けたいと思っています。・・・《続く》
海蔵亮太 カバー 『恋愛写真』(原曲 大塚愛)
https://youtu.be/kmWbU9_7FqU?t=114
【原曲】大塚愛 『恋愛写真』 LIVE 2017 超貴重!ピアノ弾き語り。
https://youtu.be/Dccv85TarHs?t=12