今日の東京北部は早朝に肌寒く、日中も32度止まりで最近の猛暑よりはいくぶん過ごしやすかった。夕刻より駅前に買い物がてらいつもの吟行地のひとつ球場のある公園に出掛けた。そこにある6個横並びのベンチの一つに座り、缶ビールを開ける。眼の前にはなじみの銀杏の大木がそそり立ち、日々次第にその青葉の分量を増してゆく。昨年11月に早々と剪定が行なわれ、その後も冬の間繰り返し続けられた。これではもう春には芽吹くことはないのではと心配していた。それが4月には青々と葉が甦り、今では空を覆い隠し、樹の下の通路に垂れ下がるほどのボリュームである。この真下でまだ明るいうちからのんびりと缶ビールを煽り、鬱蒼と生え揃った銀杏青葉を見上げる気分の爽快さは何ものにも替えがたいものである。夜8時からのNHK歌謡コンサートがなければそのまま何時間でも見上げていたい気分であった。
銀杏青葉ふくらむ速さもて尊し 喝采の球音夏空に翳りなし 夏つばめ空の興亡炎となれり 夕立晴れ砂漠に空中庭園あり P‐ARK新装開店夏深し(駅前の巨大パチンコ店)
銀杏青葉ふくらむ速さもて尊し 喝采の球音夏空に翳りなし 夏つばめ空の興亡炎となれり 夕立晴れ砂漠に空中庭園あり P‐ARK新装開店夏深し(駅前の巨大パチンコ店)