作者は北九州市小倉在住の人。俳句結社「自鳴鐘」主宰(父母より継承し、3代目)である。実は、昨日、私も福岡県人(東京在住)の気安さから見本誌を送っていただいた。早速、最新号の掲載作を読ませていただく前に、ネット上で代表50句を拝読した。その中で、掲句がいちばん最初に目に留まった。女性であるのみならず、人間として何事かをこの世に『産む』ことのリアルさが、『おそろしきこと』と言うまでに緊迫感をもって作者の眼前に訪れたのだろう。その体験のどうにもならぬ切迫感を大きく包み込むように存在しているのが【青山河】なのだろうか。これは、単なる季語の付け合せではなく、逆に言えば、この何物かを自らが産み出す【おそろしさ】の体感を、【青山河】がどうしようもなく際立たせる。作者は、その《産む》ということの恐ろしいまでの異和感を、【青山河】なる外部の取りとめの無い空間に解消させることなく、おのれの肉体感覚の奥深く留め置いたに違いない。青山河の《青》は、そのことを雄弁に物語っている。・・・《続く》
この曲は、J-POPの世界ではもはや定番である。スキマスイッチのデビュー曲にして00年代の代表曲のひとつ。それを、2010年代の音楽業界を挙げての人間の魂の蘇りともいうべき【歌謡バラード】復活の全社会的ムーブメントとして【カラオケバトル】が格好の歌い手を次々と生み出している。その中で最も若くて、最も新しい人間像に近い表現者の手にそのエッセンスを委ねてみた。やっぱり関西か・・・。
君が大人になってく その季節が
悲しい歌で溢れないように
最後に何か 君に伝えたくて
「さよなら」に代わる言葉を 僕は探してた
―『奏で』(詞 大橋卓弥 歌 スキマスイッチ)
藤井舞乃空(まのあ)
*
〃 『明日への手紙』(原曲 手嶋葵)
〃 『瞳』(原曲 大原櫻子)
〃 『渡月橋~君想う~』(原曲 倉木麻衣)
竹野留里 『私の故郷』 四天王で一、ニを争う!
残念ながら、彼女は東京の理系大への進学のため、いったんカラオケから身を引くという。来年には、また私たちの目の前に戻って来て欲しい。東京でこそ、この歌がさらなる輝きを見せてくれるはずだ。
*
藤井舞乃空 『渡月橋~君想う~』
〃 『奏で』 驚異!表現力、人間力
ことしのマイブログ大賞グランプリは、THEカラオケバトル【U-18四天王】に決定!当ブログは俳句・川柳カテゴリーに属しているが、俳句・川柳に該当が無い場合は、他のカテから選ぶことになる。その4人は、堀優衣・鈴木杏奈・竹野留里・佐々木麻衣・・。いずれも栃木など地方在住の10代である。それぞれの代表曲を次に掲げる。・・・《続く》
堀優衣 高ニ
『GET ALONG TOGETHER』(原曲 山根康広)*年間チャンピオン(2017・10)
鈴木杏奈 中二
『クラシック』(原曲 JUDY&MARY)
竹野留里 高三
『LOVE IS OVER』(原曲 オウヤンフィフィ)
佐々木麻衣 高一
『夢一夜』(原曲 南こうせつ)
昨日の日曜は17度くらいはあり、よく晴れていました。まだしばらくは20度近い日が続くようです。6日が【一の酉】、7日が【立冬】とすでに冬のスタート地点に立っています。マイブログ大賞を2年ぶりに復活させ、いざ大賞をどの句にするかと、一瞬色めき立ったのですが、かんじんの俳句部門は該当無しとなりそうです。新しく作ったカラオケ部門からグランプリを選ぶしかありません。これまで自分の作品についても部門を設けて来ましたが、特に受賞などはなかったものの、俳句総合誌「俳句界」5月号の別冊(投稿版)の雑詠でダブル特選賞をいただいた以下の句がありました。俳人としての自分に起ったエポックの中の残念大賞は所属結社退会(同人辞退)でした。また、それに先立って3月にはもう一つの関西系結社(やはり新人賞・同人)が終刊となったことです。両者には各々3年間投句し、新人賞までいただいた場所だっただけに残念なことでした。反対に良いこともありました。35年前に出遭った歴史的俳人の同人誌(国際俳句雑誌)に参加したことです。ここは代表の存在感から事実上の結社といっても何ら不思議ではなく、前ニ者と入れ替わりに新たな出発をすることになったと考えたいと思います。・・・《続く》
【自作部門】
戦争を知らぬ狐火太りだす
【残念大賞】
所属結社2誌の終刊と退会
【サンキュー大賞】
新たに同人誌に参加