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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【俳句の此岸】もしかして古いひと?私は《わたし》であることを隠し続けた/私とは誰か~プレおたく世代の現在(38)

2017-11-13 05:29:21 | エッセー・評論

*歴史的名曲『GOODBYE DAY(1981)』付

1970年代から80年代への時代の根底からする変容の中で、私は依然として《わたし》であり続けた。2010年代も終りに近づいている現在から振り返っても、大したものだと思う。すぐ上の【団塊の世代】の人々と社会の随所で遭遇することもあったが、彼らはもはやかつての全共闘でもヒッピーでもなかった。まだそんなことやってんの、もしかしてあの時のママ・・?などと、ただの説教好きのオヤジでしかなかった。私とはいえば、彼らは眼中に無く、すぐ後ろに続いた断崖のような【元祖新人類】や一回り年下の【ディープ新人類】に視線を向けざるを得なかった。彼らが決まって《わたし》に向けて言うのは、もしかして【古いひと】でしょう。団塊たちに置いてけぼりにされつつも、心の何処かで何ものかとまだ闘い続けていたわたしたちのあり方を指しての烙印であった。わたしは終っていないが、始めることも出来なかった木偶の坊のような存在であった。わたしはそのことを必死で隠し続けた。そうやって、1980年代が深まっていった。・・・《続く》

「来生たかお」の画像検索結果

団塊の世代で80年代初頭に頭角を現したシンガー&ソングライター来生たかお。彼らの同世代が、どのようにこの時代の激変を乗り切ったかが、その音楽に深く・・淡々と刻まれている。おのれをノスタルジーの対象にすることで、動かし難い1960年代の《自我》を圧倒的な生活の激流に抗して純粋培養することに成功した。その辛辣な第二の闘いのあげく、00年代には脳梗塞を患い、見事に死に花を散らした。

来生たかお 『GOODBYE DAY(1981)』 1990 LIVE IN NAGANO

https://youtu.be/klKQDRAeYN0?t=33


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【型を超える】天使がくれた出逢い・・もうすぐ大賞決定/マイブログ大賞2017

2017-11-12 04:11:20 | エッセー・評論
*驚異!鈴木杏奈付/天使のくれた出逢いは あの空を突き抜けて 永遠に輝き続ける・・(『WHITE LOVE』)
昨日は意外にも21度まで上がったようです。今日の日曜はかなり下がるようですが、肌寒さを感じない日がまだ続くことは嬉しい限りです。マイブログ大賞をそろそろ決めたいと思います。10月に初めて本気で観た【THEカラオケバトル】からグランプリを出すことは決めています。この時代の天才揃いのU-18(UNDER 18 YEARS)の【四天王】などの中の誰を1位にするか迷うところです。グランプリには到底届かないものの、俳句部門と川柳部門は決めてあります。後者はヤフーブログの中から選びました。しかも、グランプリに迫るものがありました。他にJ-POP部門やTVドキュメンタリー部門などはまだ決めていません。自作部門も、今年は結社賞や大賞などはなかったものの、総合誌でダブル特選賞というものがありました。残念大賞とサンキュー大賞という、意外な部門も生まれました。いずれにしても、すべて地味で日常の中にスッポリ収まる当たり前のものばかりですが、その当たり前さが想定外の一瞬の光芒を見せてくれたことは言葉に出来ないほど嬉しいことでした。・・・《続く》
 
 
鈴木杏奈 『未来予想図Ⅱ』 2015(小六)

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【カラオケバトル】堀優衣の愛は地球レベル!確勝級か/マイブログ大賞2017

2017-11-10 17:18:12 | エッセー・評論
THEカラオケバトルがこんなに凄いとは!今年も11月になり、いろいろと煮詰まってゆく中で、私にとって最大のエポックでした。その直後に行われた総選挙など吹っ飛んでしまいました。ここ2~3年チラチラ目にしてはいたものの、何のことかつかむまでには至りませんでした。10/18(水)の年間チャンピオン決定戦をしっかりと観て、その全貌が判明しました。勝ったのは栃木のカラオケ女王!堀優衣ちゃん(17)。歌ったのは1990年代の山根康弘の名曲『GET ALONG TOGETHER』(1993)。世界カラオケチャンピオン、宝塚トップ、芸大首席、米バークレーNO.1・・大人たちを押しのけて優勝!何故か。そのヒントはカラオケとは何かという問いにあるはず。ついでに言えば、そのあまりもの迫真力から、私たちにとって【俳句とは何か】という問いも微々たる物だが含まれるかもしれない。・・・《続く》
 
堀優衣 『GET ALONG TOGETHER』 2017・10
 
 

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【有力候補】それぞれの熊手を負ひて生き続け 小沢麻結/マイブログ大賞2017

2017-11-08 13:24:23 | エッセー・評論
*カラオケバトル(林部智史)付/ひまわりのようなまっすぐなもの・・圧倒的な感動で俳句大賞をGETしましょう!
 
それぞれの熊手を負ひて生き続け   小沢麻結(「知音」同人)  第一句集『雪蛍』より 
昨日のヤフーブログ【草俳句道】(「俳句大学」の津野利行さんのブログ)で紹介されていた。私の眼は節穴ではない。他にも 日傘閉じわたしの世界より戻る にも注目した。一昨日、東京浅草の鷲(おおとり)神社で開催された【一の酉】に参拝したばかりである。手に手に大熊手を掲げ持つ人々が、わたしのすぐ側を通り過ぎて行った。
 
 
川柳部門 なるようになるしかないの選択肢   じじぼやき  ヤフーブログ【川柳もどきもの】
俳句部門 焼き芋の湯気までうつるLINEかな   キタロー    〃   【四苦八苦純情可憐俳句】
その他、続々と登場。・・・《続く》
 
 
林部智史 『ひまわりの約束』 2016
 
ひまわりのようなまっすぐなもの
その優しさを 温もりを 全部
これからは 僕も届けていきたい
ここにある幸せに 気づいたから
 
 ―『ひまわりの約束』(詞・曲 秦基博 2013)
 
 

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【途中経過】人間の概念変更・・川柳の《そのものズバリ》が面白い!/2017マイブログ大賞(1)

2017-11-07 16:00:40 | エッセー・評論

人間のどこ見て性善言うんやろ   じじぼやき  前回のマイブログ大賞

私のブログデビューはヤフーの【俳句川柳カテゴリー】であった。2013年10月から丸4年が過ぎた。俳句と川柳が同居したらどうなるか、興味のある方は覗いてみるとよい。その中で、私は【マイブログ大賞】というものをやっている。もう5回以上になるだろうか。今年の大賞を選考中だが、今年は俳句ではなく川柳になりそうだ。実は、前回もそうだった。掲句が見事グランプリとなった。現代俳句では、近代俳句の【定型性】としての季語(季題)・結社(座)・音数律(原則17音)の三大イデオロギーは全て無効となっている。したがって、川柳と称するものが俳句であったりもする。21世紀世界では、俳句形式の境界性は取り払うべきだ。そうしないと、我々自称俳人は文字通りのハイジンとなってしまう。俳人たる者、いっちょ前に生きてゆくためには心しておきたいものだ。・・・《続く》


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