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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【プレおたく世代】驚愕!トクサツガガガ・・新世紀おたくは《世界》を新しくする/驚異の21世紀キャラ

2019-02-27 06:01:53 | エッセー・評論
*NHKドラマ10番組の見所
70年安保後の世界で、私は《第一次シラケ世代》《プレおたく》として世紀末という【あるあるの壁】を素通り出来た。いま彼女たちに降りかかる新たな壁とは・・。
今夜、NHK総合の再放送枠でおたくたちの再生ドラマ『トクサツガガガ』の第5回を観た。ストーリーはいたって簡単。主人公の21歳のOLは社内外の特撮オタクたちとチームを組み、幼い頃からの【おたく】を満喫している。彼女の中では【スキナモノハスキ】というもう一つの自我が覚醒している。この自我はどのようなことがあっても譲れない、唯一つの自分の生きる拠り所である。その背景には、母親のオタク否定と既存の社会への順応の強要があった。しかし、それでも彼女の【おたく】としての即自性に疑いの余地は全くない。自分はオンナやオトナである前にオタクなのである。何故、彼女たちはそのように在ることが出来るのだろうか?答えは唯一つ【世界の崩壊】であろう。彼女たちは、自我に目覚める前にこの【世界の崩壊】にさらされてしまった。ポストモダンと言われる人間の客観(他者)性の消滅である。彼女たちは、誰に言われなくても特撮が大好きだし、その登場人物に自分を重ねることが出来る。例えばアニメの世界は、決してこの世界(現実)と区別することなくひとつのものとして受容されてしまう。そのリアル感こそが生きて在る証しである。・・・《続く》
 
 
 
NHKドラマ10 トクサツガガガ 番組の見所
 
 

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【速報】俺が自由だなんてちっとも知らなかった・・東京B級下町ラップ集会/マイブログ大賞2018GP

2019-01-03 01:30:41 | エッセー・評論
俺が自由だなんてちっとも知らなかった 平成が終る   まほろば(拾遺)   東京B級下町ラップ集会(毎週火・金6時~) 中高生と通行人の皆さん(私も含む)。
 
 
 
次点、THEカラオケバトルU-18頂上決戦2018優勝佐々木麻衣『別れの朝』(圧巻の低音ボイス)。選考過程については後ほど。・・・《続く》

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【俳句部門】氷よ氷・・氷結の時間と《氷》の覚醒は破られたか!?/マイブログ大賞2018*予選

2019-01-02 23:24:10 | エッセー・評論

氷よ氷お前が眠れば地球になる   夏石番矢  句集『氷の禁域』(2018)より*アマゾン通販中!

夏石番矢さんの【氷よ氷お前が眠れば地球になる】の読みがいっこうに進まない。私たちがいま足を踏みしめている《場所》が地球とは限らないとすれば、もうどうやって日々刻々と流れてゆく氷結後の《時間》と面と向かっていればよいのかわからず途方に暮れてしまう。何もかもが確かなものでなくなってゆく渦中で、氷なるものに眠ってくれと呼びかける途方のなさそれ自体が一句のテーマになっているとすれば、これはもうどうしようもないことになってしまう。そこでふと思いついたのは、作者とのある時代の共有感覚である。私も作者も1970年代というある時期を体験していたことである。40年後のいまから振り返ると、この時代は《世界》が凍り付いてしまう予兆に満ち溢れていた。何か《ことば》を発しても、そのまま発声の器官ごと凍りついてしまう感覚に襲われてしまう。いっそのこと何も語らずに《沈黙》の渦の中に背を丸めていた方が何か聞こえてくるかもしれない。そんな想いを指して【氷よ氷】と冒頭から呟いたのかもしれない。果たして《氷》というこの世界の全体性は、その後どう変容していったのだろうか。いまも覚醒し続けているのか、作者の言うように眠ってしまったのか。そのことを見極める方法はあり得たのだろうか。・・・《続く》

 

「氷の禁域 句集」の画像検索結果


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【俳句部門】氷よ氷お前が眠れば地球になる 夏石番矢/マイブログ大賞2018

2019-01-02 07:58:42 | エッセー・評論
氷よ氷お前が眠れば地球になる    夏石番矢  句集「氷の禁域」(2018)より *アマゾン通販中!
この句集に続いて、最新句集「鬼の細胞」がすでに出ている。しかし、この句集からどうにも気持が離れられない。正月だろうが何だろうがおかまいなしだ。それくらいこの句集のインパクトは凄まじい。とりわけ冒頭の43句を収めた【氷の禁域】に釘付けのまま1年が過ぎた。この句は、まず《氷》なるものに《眠り》を求めている。それによって、この世界が【地球】になることを待望しているからである。ところで、この世界が【地球】であることは周知の事実だが、それにもかかわらず【地球】ではないという認識はどこから来ているのだろうか?・・・《続く》
 
 
 
 
カラオケバトルの金字塔】堀優衣 カバー 『ORION』(原曲 中島美嘉)
 
 

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【自作部門】ちっとも知らなかった俺が自由ってこと 平成が終る/マイブログ大賞2018*予選

2018-12-29 01:06:08 | エッセー・評論

今年の私の句作は不調だった。同人参加の結社誌はなくなり、2誌に会員投句をした。また、総合誌にはランダムに応募したが、特選はなかった。秀逸やそれに準ずるものがいくつかあったが、いずれもパッとしなかった。そんな中で、同人誌に寄稿(自選)したうちで自分にとって画期的なものが【ラップ俳句】だった。これは来年1月発行の号に掲載されるので、正確には今年度には含まれないが、やむなくここからも選んでみたい。・・・《続く》

 

「ラップ集会」の画像検索結果

 

『冬のモスキート(ラップ集会)』 参加同人誌2019・1月号より

ちっとも知らなかった俺が自由ってこと 平成が終る 

投稿俳句界(秀逸)

桜散るスピードわたしは神になる

結社会員投句

バックネット越しのあはれ朧月(同人・会員句講評)

風船を持たず濁世を生きて来た(月次ベスト10)

 


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