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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【天皇】皇位の継承/日本国憲法を学ぶ(3)

2017-04-14 20:58:37 | 日本国憲法を学ぶ

第一章 天皇

第二条【皇位の継承】 皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。

現在、今上天皇の【生前退位】をめぐって日本国内が揺れている。天皇とは、即位すれば終生《天皇》であり続けるとの暗黙の了解が崩れたからである。しかも、今上天皇自らが「高齢」と、それによる【象徴天皇】としての職務の不徹底を表明した。つまり、天皇も《人間》であり、《人間》としての国民に対する勤め(国事行為その他)を優先すべきとの【意見】を公共放送を通じて述べた。これは、終戦時に続く第二の【玉音放送】とも言うべきものであった。憲法条文にあるように、天皇の即位(退位)は【皇室典範】に基づかなければならず、その生前の退位については書かれていない。そこで、【皇室典範】そのものを改正するか、それとも当代限りの【特別法】によるかの議論が展開された。結論は、後者であった。平成30年末をもって【平成】の世は終り、現皇太子が新たに天皇に即位する。今上天皇は、明治以前の慣例にしたがって【上皇】(太の略称)と称される。・・・《続く》


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【天皇】日本国の象徴であり日本国民統合の象徴/日本国憲法を学ぶ(2)

2017-03-29 20:57:54 | 日本国憲法を学ぶ

第一章【天皇の地位、国民主権

天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。

大日本帝国憲法では、主権の存するのは天皇であった。日本国憲法では、天皇は【日本国の象徴であり日本国民統合の象徴】である地位に退いた。果たしてそうだろうか。私は、かつてのヨーロッパ型の【立憲君主制】のお仕着せから、日本国民の総意によって【象徴天皇制】に進化したものと理解したい。また、両憲法の移行(改正)は国民投票などの民主的な方法によってはなされてはおらず、占領下の連合国の手によって実施されたことも忘れてはならない。真の日本国民の総意が形作られるのはこれからであり、創憲ということが言われ始めている。また、今上天皇の高齢による【生前退位】問題において、天皇自らの意見によって【象徴天皇制】のさらなる深化の必要が述べられた。・・・《続く》


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【前文】国民主権は人類普遍の原理/日本国憲法を学ぶ(1)

2017-03-29 15:34:10 | 日本国憲法を学ぶ

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

 
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
 
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
 

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