空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

シエナ・ウィンド・オーケストラ

2009-02-15 22:17:32 | 音の旅
今朝の『題名のない音楽会』は指揮者4人が集まって
ベートーヴェンの運命を題材に、指揮者談義をしていた。
指揮者によって音楽は変わるのか、音源のみでなく、映像も交えてみ比べ、聴き比べ。
同じフレーズを指揮者違いで比べると、こんなにも違うものかと改めて感じる。
そんな中で興味深かったのは、元オーボエ奏者の宮本文昭さんの言葉。
演奏者側からの視点が濃厚な発言で、
「指揮者には指揮者の、こう表現したいという思いがあり、
演奏者には演奏者の、今までの蓄積とか、こうやりたいという思いがある」と。
オケマンとして、なにを指揮者に求めているのか、
指揮者の何を見ているのか、という点を、かなりストレートに伝えてくれていたんじゃないかな。

その中に金聖響さんもいた。

今日のシエナの指揮者は彼です。
「ピリオド奏法」という話で、積極的に取り入れている指揮者の例として
金聖響の名前も挙げられていた。
『題名~』の中でも「僕は譜面に書かかれたテンポにこだわって振ったことがある」と言っていた。
なるほど・・・と思ったし、ますます楽しみでもあった。

それともう一つは、今、音楽に迷っているだろう子をこのコンサートに連れて行ったら
どんなことを感じるのかな、という興味というか、期待・不安・・・。
半ば強引に連れて行ったのだけど。
急に塾の特別講習が入ったりして、どうしようかと迷ったりもしたのだけど。


プレ・演奏で市内の中高生選抜バンドの演奏を聴き。

第一部ではショスタコーヴィチの「祝典序曲」
     1980年度の吹奏楽の課題曲だった「オーバー・ザ・ギャラクシー」
     同じく1987年度の課題曲「風紋」
     マッキーの「レッドライン・タンゴ」

第二部ではガーシュウィンの「キューバ序曲」
     コープランドの「ロデオ」

アンコール1曲と最後は「星条旗~」を全員で演奏。


自分の世界に入り込んでしまって、お互い黙って聴き終えて。

帰りの車の中でぼそぼそと話す。
こんな世界もあるのかと思ったみたい。
今まで何を聴いても「すごい」(別世界なので、それ以外の感想が出ない)
だったのが、初めていろいろなことを感じたらしい。
もちろん別世界には違いないんだけど。

また聴きに行きたいなぁ。

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6 コメント

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題名のない音楽会 (千里)
2009-02-15 23:51:04
今日の番組は面白かったですねぇ~。
「運命」って本当はこんなテンポなのねとかなりビックリでした。
滅多にお目にかからないような古い映像にも興味をひかれました。
欲を言えば、フルトヴェングラーの指揮も見てみたかったですけど・・・。
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>千里さん (しずく)
2009-02-16 10:10:09
おもしろかったですね
ベートヴェンの楽譜の指示通りのテンポでやるとかなり速くなるって聞いたことがあるけれど、なるほど~ですね。
もっといろんな指揮者のお宝映像、見てみたいですね。
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わからないんだけど (まいける)
2009-02-16 14:11:09
去年OTTAVAで一度、金聖響さん体験あり

指揮者で、そんな違くなるわけだぁ~というのは
そうなんだろうなと思うんだけどね。

その演奏者には演奏者のやっぱり思いもあるだろうから
皆がみんな指揮者の言うこと聞くんだろうか?と
素朴な疑問があります。

実際、例の「のだめの千秋君」みたく
相手も一流の演奏者の場合
「そこ~!!!」とか怒り爆発できるもんなのかしら
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>まいけるさん (しずく)
2009-02-16 14:40:08
全部指揮者の「言うなり」には・・・どうかな、ならないんじゃないかしら?
宮本さんも言ってたけど、オケマンと指揮者、両者がどこで折り合いをつけるか、
またお互いの共同作業で音楽が出来上がる、ってことなんじゃなかろうかと。

千秋様は・・・特殊キャラだと思いますけどね・・・
どうなんでしょうね??
あんな指揮者だったら、面白いけど、嫌(笑)
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こう言ってはなんですが・・ (piro)
2009-02-16 21:50:28
ウン十年音楽を続けている母の心が感じられる文章でございます。

なんちゃって。
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>piroさん (しずく)
2009-02-16 23:07:58
あはは。
そんなことはないでしょうって
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