空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

230909 糸で描く物語

2023-09-10 22:06:06 | 出かけてみた


静岡県立美術館で開催中の展示を見に行ってきました。
普段ならさっと車で、なのですが、
主催者側からなるべく公共機関で!
駐車場は満車の可能性あり、その場合長時間の待ち時間となる可能性あり、
との注意喚起が出ていたので、ならば、指示に従いましょう、の判断をして。

久しぶりよ、在来線に乗るの。
ゆっくり走る車窓から見えるのは、
まー本当にどれだけ走っても変わらない景色…💦
富士山が見えるわけでも、
海が見えるわけでもないのでね。

草薙駅に降り立ち、静鉄に乗り換えのため歩くたった2分ほどの間に、
子供の本専門の本屋さんを見つけて
つい立ち寄る。
懐かしい本だらけ。
また読み返してみようと思うものを心にメモして。
これ読んだ!懐かしい!あ、これも!
と朝っぱらからはしゃぐいい歳の人間…思い返すと少し恥ずかしい💦

駅の自動販売機が謎!!

料理、出てきますか??
そういえばテレビで紹介されていたのを見たような気もしなくもない…。

美術館まで上り坂を15分。
途中小雨。
しっとり濡れる💦

美術館前ではマーケット開催中。
気になるものは数々あれど、
もうすでに寄り道しちゃったから、
先に展示を見に行こう!と素通り。
だけど多分帰りには素通りできない藍染の布がはためく店が…
「江戸時代は、みんな藍染の着物を着ていたみたいで…野良着とかさぁ。
それで外国の人が見た時にみんな青い服を着ているのを見て「ジャパンブルー」って言ったとか聞いたよ…」
「今は藍染をする人も減って、高価になってしまったのかなぁ」
なんていいながら。

糸で描く物語。
素晴らしかった!














これは民族衣装のエリアの、写真可のものの一部。
どれだけの時間をかけて一針一針刺しているのかしら。
そして写真より実物のほうが数段すごい。

イヌイットの刺繍は、もっとおおらかで、生活をそのまま刺繍しました、という感じのモチーフが多かったけれど、
それはそれでとても温かみがあり、ドラマチックでした。

それから、日本の刺繍の技術にもびっくり。
遠くで見たら、なんでまた急に立方体がここに????
だったけれど、近づいてみたらま〜〜〜〜すごい!
これからこの人の作品に出会ったらすぐわかるんじゃないかなと思ったくらい、独特で細かい!

ペンギンの話に笑ったり、
なんだこのシュールな刺繍は!
とごく小声でやり取りしながらじっくり見ていたら、どんどん追い抜かされていた💦

さらにロダン館へ。








地獄の門の前でしばし語り合う。
「此門を過ぎんとするものは一切の望を捨てよ」
永遠に救いがないのか。
救われる未来はないのか。
現世と来世という感覚の有無。
などなど。

さてさて。
すでに濃厚なものを見すぎてお腹いっぱいな感覚はあるけれど、
外のマーケットを見なくては!
なるべく足早にしよう、と誓いあってはみたものの。

展示に合わせたマーケットだったので…
実演販売よろしく、刺繍をしながら店を出していた二人組と話し込み。

花を売っているいくつかのお店で呼び込みにあい💦
いやいや。花を持ったまま今日の後半を過ごすわけには行きませぬ…

もうやめよう、と言いながらやはり見てみたい藍染のお店。
爪が真っ青に染まった、多分あまりおしゃべり好きな方ではないであろう職人っぽい店主さんがたーくさん説明してくださった。
使用している綿の産地のこと。
手摘みであること。
手で糸を撚っていること。
和紙で型を作っていること(実に細かい!)。
今までは片面しか押せなかったのを両面できるようになったので柄をはっきり出せるようになったこと。
布幅も広くできるようになったこと。
藍染の良い点、などなど。
そして、移住して工房を持ったこと。
なんと、同じ地方在住だった!
へー!!!とお互いに言い合って、またどこかで、とご挨拶。

この後静岡の街へ出て商店街を歩き、
ギャッベを扱うお店の店頭でいきなり
「羊の尻尾は長い?短い?どっちだと思います?」
と話しかけられ、たーくさんギャッベを見せていただき、良し悪しの見分け方を教えてもらい(お高いのでもちろん見るだけ)。

京都物産展を見て歩き。
ここでも3人くらいにつかまり💦

濃すぎる一日。
同行者に「テンション高めのあなたをはじめて見たような…」と言われ(笑)
たくさん話して笑って歩いて。
最近の不眠は何だった?っていうくらい眠り。

よい1日でした。

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