HUGGE

「HUGGE」ということばが巷でもよく聞かれるようになって、どのくらいたつのかな。

北欧ブームに乗っかって、なのかな。

フィーカも、かな。



以前は、「私、ブームの前から知ってたし」だとか
「ブームに乗って好きになったとか、言われたくないし」
なんて気持ちが、ちょこっとなかったかと言ったらうそになるな。
（いや、あったんだ。認めます。）

最近、どうでもよくなってきたんだけれども。
別に、だれかとの違いを主張しなくてもいいのだ。

私の「好ましい」と思うことはこれなんだ、と、言ってみたっていいのだ。
（ただし、私の好きなものを「好ましくない」と思う人がいたって、それはいいわけだし、
私は誰かをけなそうという気持ちは、特に持っていない。）

自分自身の好きなものが何なのか、迷走するようになって
今、やっと少しずつ、こっちかな？　わかりかけてきた、くらいのところにいる。

「奥さんだから」
「お母さんだから」
「勤め人だから」……
こういうことをしたら、迷惑かけるよね。
こういうことは、すべきではない。

それはもちろん、社会生活を送るものとして、
一定のルールっていうのはあるし、守らなければいけない。

だけど、いつの間にか、息苦しくなってしまったのも、
それもまた事実。

こうあるべき、とか
子供に背中を見られているのだから、とか
いつの間にか思って、がんばっていたんだろうなぁ。
その結果、ちょっとだけ、自分の感性を麻痺させて暮らしてきた、のだろうなと思う。

肩書が少しずつ増えた時代を経て
そのピークは過ぎて
少しずつ減っていく時期になった。

ビックリするくらい、さび付いている。
なにが？　って、いろんなことがです






北の地の暮らしは、ゆったりしていてうらやましい。
反面、冬の厳しさは、温暖な地に住む私の想像をはるかに超えたものなんだろう。

まったく異なる気候で暮らす人の知恵は
まるまるそのまま私の生活へ持ち込んでも
きっとちぐはぐなものになる。

それでも、動き出す原動力のひとつには、なる気がする。