2006-2015 ひねくれた日常

資本主義の欲望にまみれた日常生活はとても楽しい。いつまで楽しく暮らせるのだろう?いつまでも楽しく暮らすために考えよう。

来春の就職内定の取り消しのこと

2008年11月30日 | 身近なこと
それは負け惜しみではないのだ。

どんな業界が内定取り消しをしたのか、ニュースで見たのはマンション販売の不動産会社だった。

だから、例えばマンション業界の場合は。

マンションはもう何年か前から販売不振が言われ始めている。

日本は、もう何年も前から、賃貸も含めてだが住宅個数は世帯数をゆうに超えている。

持ち家率も6割以上だと思う。

家は一応間に合っているのである。

でも、30代前半小さい子供2人という一家4人の日本の標準世帯の家族は、夢のマイホームに住みたいのでローンを組んでマンションなり、建売なりを買うのが普通のようになっている。

マンションの販売というのは工事が始まる前から、モデルルームを造って実際の部屋と同じような間取りと設備を見せて予約販売のような売り方をする。

その場合、豪華なカタログや、豪華なモデルルームで夢のマイホームの想像をするしかない。

現地の工事予定地などはもちろん見学する。

買うことに決めた場合は、200万円とか、300万円とかの手付金のようなお金を払う。

これは、やっぱりやめたという場合返ってこないお金である。

そして、1年か1年半くらい後にマンションは出来上がり、ローンの手続きをしてローンが下りたら鍵をもらって入居するわけである。

昔はそうやって予定で売り出すと即日完売とか、人気があると抽選なんてこともあった。

造れば造っただけ売れた時代もあった。

でも、もう20年以上も毎年何万戸も建てているわけだからさすがに造れば売れるというわけにいかなくなっている。

ここ数年は、もうすぐ完成するのに何戸も売れ残りを抱えるマンションが多くなっている。

そういうマンションはマンションめぐりをしている人たちに、300万円とか、それ以上の値引きを持ちかけて売ろうとしている。

何百万円もの手付金を払って楽しみにマンションが出来るのを待っている人のところにも、見て歩いたマンションからそういう値引きの話が舞い込み、何だか気分が悪いという話も聞く。

ようするにマンションはもうそれほど売れるものではなくなっているので、営業は大変だろうと思う。

だから、頭金なし今までのローンをまとめて、新車も買えるおまとめローンなんていうすごい荒業を仕掛けてきている。

でも、そういう会社はマンションを造って売るのをやめるわけにはいかないのだ。

やめると会社がつぶれるからである。

でも、近い将来マンション開発会社は続かなくなるのだと思う。

近い将来が見えている業界には入社しない方がよいだろう。

マンション業界のことに詳しいと思うかもしれないが、世の中に落ちている情報を拾っただけでこれくらいは分かる。

他の内定取り消し業界も、そういう風によく眺めてみると問題があるのが分かるかもしれない。

内定取り消しを出した業界というのは、今回の金融危機が非常に例外的な出来事だったとしても、問題があっって大きな影響を受けたから新入社員の内定を取り消す事態になったのだと思う。

ようするに不況になったら真っ先に買うのをやめるようなものを作っている業界ということだ。

こういう時代なのだから、新しく就職する人はもっとよく考えてリスクの少なそうな業界、できれば、こういう時代に発展しそうな業界を考えた方がよいのではないか。

ちょっと考えても、新エネルギー関係やリサイクル、省エネといったキーワードはすぐに浮かぶと思う。

これから就職する若い人は、今まで遊んでいて、いや、勉強に忙しくて職業のことなんか考えもしなかったのかもしれない。

そうしたら、家族や、学校の関係者などの周りの大人が少しアドバイスしてもよいのではないだろうか。

大事な若い人の将来を最良のものにしてあげたいと思う。

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