列車の車窓は心の窓

我が家の住人は電車がとても好きなので、車がありません。電車とバスで出かける日本の旅

勝沼トンネルワインカーヴ

2009年10月18日 | 遠くへ旅行

2009年8月29日(土曜日晴れのち曇り一時

 この日は山梨県・甲州市のメルシャン・勝沼ワイナリーに行きました。その後タクシーに乗り、立ち寄ったのがここです。

 中央本線の旧・深沢トンネルです。貫通したのは明治35年、レンガ造りで重厚なトンネルです。なかなか見られるものではありません。平成9年に、新しいトンネルに切り替わり廃線となりました。その後、平成17年からワインの貯蔵庫として使われていいます。個人用の区画と、ワイナリー各社用の区画があります。

 入口は重そうな鉄扉で閉ざされています。

 事務所の人に声をかけ、ほんの少しだけ見せてもらうことができました。中はひんやりして、心地よい湿気に覆われていました。
 ここは、ワインを貯蔵するのにまさに最適の環境だということです。
 全長1,100m、これだけあれば無尽蔵に貯蔵できる!と思いきや、個人オーナー用の区画は現在満杯で、空くのを待っている方は約70人もいるそうです。ワインを出し入れしに、この地に来るだけでもけっこう大変だと思いますが。ワインにこだわっている人はこんなに多いということが分かりました。ブログの筆者は香りをかいで”う~ん、いい香り!”と言っている程度ですから、足もとにも及びません。
 1つの区画を借りるのに月2,500円とのことで、値段は手頃かと思いました。

 こちらはメルシャン・勝沼ワイナリーです。8月29日現在、葡萄の仕込みは行われていないそうで、この日はさらっと見学という程度です。
 テイスティングもしました。工場の施設を見るのもいいけれど、テイスティングが一番楽しみ。飲んだのは1杯確か1,000円くらいのワインで、グラスはそのまま持って帰れました。銘柄の名前は忘れてしまいました。
 同じものをフルボトルで買うと10,000円くらいしてしまい、とても買う勇気がありません。

 味は、とにかくバランスが良かったという印象です。古いLPレコードの雑音がパッと取り払われて、ワインを含んだ口の中に温かい音が立ち現れるといった趣きがありました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。