久しぶりに本格的に体調を崩し寝込んでいたら、トランプが勝つわ、という天使の呟きを感じ、テレビをつけたら、ちょうどヒラリーをトランプが逆転したところだった。
1、生まれてみたら喘息とアトピー性皮膚炎
2、全く食欲がなく全然大きくならない
3、勉強はまあまあ(←まあまあが苦悩のポイント)
4、1オクターブ以上は届かない手だった
5、よく鼻血が出る
6、「中学校が田子作の集まりすぎて精神的孤立」というよくある思春期の妄想
7、大学入試に失敗
8、大学院に受かる(←ある意味不幸の始まり
9、国文学者もどきになる(グローバル人材ではなかった)
10、教育学部に奉職して、教育界とは腐れ縁
11、よく鼻血がでる
12、アクティブラーニングという単語にいちいち不機嫌
13、トランプ大統領
←今ここ
日本の現状を見るに、リベラル(
というか、リベラルって何?善人面したマルクス主義者のことかな、まさかね)が当初予想するよりも事態はひどいという現象がずっと続いていた。ある学生は思ったよりもファシストになっており、ある学生の知性は思ったよりもろく、思ったよりも知の権威は失墜しており、大学でも思ったよりも声がでかい下品な犬みたいな輩だけが威張り腐っており、思ったよりも知識人は勇気がなく、首相の虚×癖は思ったよりも深刻で、思ったよりも日本のインフラ整備はあれで、思ったよりも自分の頭も悪く……
朝食の時に、NHKで、思ったよりも性悪なアクティブラーニングのニュースが流れていて病状が悪化した。我が国(のマスコミ)は、NHKを筆頭にもう思考が完全に止まっている。
まあさすがに民主主義の国アメリカは何とかするだろうと思っていたそこのあなた!アメリカ映画を観てみろよ、差別と爆撃ばかりのひどい国ではないか……下品を洗練させたのがアメリカのすごいところだよ。
トランプが女性にひどいことをしたというニュースでさすがに彼はないだろうと思った人もかなりいただろうが、たぶん、あれでトランプが人間的に見えた人々は結構いたはずなのである。黒人の次は女かよ、とか思っている田子作が大量にいると思われるアメリカでなくても、結構いたはずだ。わたくしが、モラルの底なんかが存しない文芸の世界にいる人間だから、そう思うのであろうか?わたくしはそれは少し前まで大人の常識だったはずだと思う。リベラルは「人間」にそろそろ帰る必要がある。だいたい、わたくしに限らず、リベラルっぽい人たちは、トランプや橋下や安倍について語っているうちに、彼らがなぜ支持されているのか自らを省みてだんだんと分かってくるというのが普通であって、それを分からぬふりをしているうちに、人を馬鹿にした下品な言葉を使ってしまっているのである。内省の時間に恵まれている知識人に必要なのは、そういった心理経過に対するのんびりとした観察である。
ビックデータでヒラリー優位とか言ってた、ビックデータオタクだけはのんびりしないでさっさと研究のやり直しをしてください。役に立ってねえじゃねえか。
勿論、トランプの天下になって、これから、世界の主たるリーダーたちが軒並みあれな人物に切り替わるであろう。(既に、日本も含めてほぼ切り替わっている。)而して、我慢してきた「本音おじさん」や「本音おばさん」のファッショっぷりと、グローバル人材の狼狽ぶりが見物できる。歴史によれば、こうなるとかなり痛みは伴うが、急速に事態は進展するかもしれない。労働者たちはまたもや救われまい、しかし悪人とその他の人々が次々に生きながら地獄に落ちていく様は壮観であろう。今こそ、精密な人間の研究にいそしむべき時で、いままで以上にいったん民衆からは自らを「分離」しなければならない。中途半端に大衆面しているからおかしなことになるのである。
14、世界大革命(わたくしだけが幸福に)