★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

未来の戦争

2016-11-15 23:13:18 | 文学


デストピアを描く小説は結構あるが、大概過去を詳細に描いた小説に負ける気がする。前者は「なぜこんなことが?」という出来事を描くのに向いていないので、案外リアリティに欠ける。リアリティとは大概非現実的なのであって、本当の戦争は「あしたは戦争」というかたちでやってこないだろう。むしろ、過去にもあった戦争として始まり、突然未来の戦争に飛躍するのである。

今日も、授業中、何回か声が出なくなって困った。