★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

中津神社を訪ねる(香川の神社121)

2017-11-23 19:41:58 | 神社仏閣


月夜の大学を出る。

  

中津神社が鶴市町。昔の弦打村の一部である。菊池寛の『義民甚兵衛』の舞台はこの村である。

 

夜中の狛犬さん(大正十三年)。鳥居は大正十二年であった。

 

『香川県神社誌』に載っている「中州神社」というのがこの神社かと疑われる。再建が大正十二年とあったからである。祭神は、大国主と年三柱(大年神、御年神、若年神)か。



本殿。



地神さん。


藤作 加担の村が、二百十二カ村になったぞ。夜更けにお城下へ押し寄せて、御家老達の家を叩き壊す云うとるぞ。はよう、用意せい。ええか。分ったか。
甚吉 分った。分った。
(藤作、馳け去る)
おきん(狼狽しながら)どうしょう。どうしょう。
甚吉 仕方がねえ。わし行くぞ。
おきん 阿呆云うな。後嗣のお前に万一のことがあったらどうするんじゃ。われは行くんじゃねえ。
甚三 兄貴は、家に居るがええ。わしが行くだ。わしが。
おきん われも行くでねえ。加担して、後で打首にでもなったら、どうするだ。
甚三 そなな心配がいるもんけ。何万と云う人数じゃもの。ただ附いて行っただけで打首になんか、なって堪るけい。
――菊池寛「義民甚兵衛」



フラッシュなしで狛犬さんをアップで撮ってみる……


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