★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

朝鮮戦争終結かねえ……

2018-04-28 15:40:04 | ニュース


南北首脳会談のニュース見てたら、シャンパンにややほろ酔い加減の【エ】リトルロケットマン【リンギ】さんがなんかゆるキャラみたいに見えてきた。もうそろそろ日本でも人気が出てくるのではないか。たぶん、この一連の動きには、中国が深く関与しているとわたくしは思う。まあ、北朝鮮が本格的に中国の元に返ったのではなかろうか。日本が蚊帳の外なのは当たり前だ。今に始まったことじゃなくずっと蚊帳の外なのである――というのはある意味においてで、本当は朝鮮半島の分断には多大な責任があるのだ。

軍事境界線は、国境線ではない。いつまでも、朝鮮半島のあの位置にあるとは限らないというだけのはなしである。日本も、いつまでも朝鮮半島を彼岸みたいに考えていると自ら境界線になってしまいかねない。――こんなリスクをあえてとる韓国の大統領、結構すごいのかもしれん……

わたくしがあれな政治家なら、もう一回朝鮮併合などを考えかねない局面である。

しかし、そんなことは無理であろう。日本人に文化的、文学的な自律性が失われて液体みたいになっているからである。もはや、世界のまともな人々からみて、人間の共同体には見えないはずである。

この前『最後のジェダイ』というスターウォーズの最新作を観たが、もう、この作品を支えていた「光と影」みたいな冷戦図式が賞味期限を切らしていているのがよく分かった。光りが影でありみたいな、反転が自動化しているので、最終的にはデモクラシーを超能力に頼るみたいなオカルトに陥るのである。つまりこれは、スターウォーズの「ガンダム」化であり、そろそろただの自意識過剰イケメン紙芝居に陥りかけていることのあらわれである。こういう現象自体は人間のものであるというのもやっかいである。北朝鮮が不可視なモンスターであることをやめたときに、ついに世界は、上の反転の自動化みたいなもので覆い尽くされるかもしれない。上で「液体」と言ったのは、そんな自動化があまり意識的でなくなったときに起こる。