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★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

ロシアのカフカ

2015-08-01 01:37:27 | 文学


ワレーリイ・フォーキン監督、ミウゲニイ・ミローノフ(ザムザ)の「変身」。ミロ-ノフの演技がすごい。ザムザが本当に完全に虫になってしまっては、彼が虫に変身したことを現すことは出来ない。人間は人間でありながら虫になれるのであり、ミローノフが人間であるとすれば、我々だって日常的にそうなのかもしれないのである。特撮やCGの方向に走った文化ははやり古い風景描写をしているだけなのかもしれなかった。