螟蛉 漢検1級

漢字検定一級に関する情報

18-2 (5)

2007年07月01日 23時52分54秒 | 18-2
それでは続けましょう。

(5)は四字熟語です。

1.(  )望蜀 ア
2.( )同穴 イ
3.( )鉄壁 ウ
4.( )轂撃 エ
5.( )剔抉 オ
6.毫毛( ) カ
7.面折( ) キ
8.暴虎( ) ク
9.老驥( ) ケ
10.草満( ) コ

選択肢

かいとう、 けんま、 ていそう、 どうしょう、 とくろう、 
はら、 ひょうが、 ふか、 ふくれき、 れいご

11.憚る事無く直諌する。
12.血気にまかせた無謀な行動。
13.混雑しているさま。
14.国がよく治まっているさま。
15.災いは小さいうちに取り除くべきだ。

解答
1.(得隴)望蜀
2.(偕老)同穴
3.(銅牆)鉄壁
4.(肩摩)轂撃
5.(爬羅)剔抉
6.毫毛(斧柯)
7.面折(廷諍)
8.暴虎(馮河)
9.老驥(伏櫪)
10.草満(囹圄)

11.キ
12.ク
13.エ
14.コ
15.カ

先ず、単純に重複率だけ見ましたら、5/10問、50%と半分に過ぎません。 四字熟語問題は重複率が高い分野なのですが、殊今回の18-2では重複率が低かった様にに思います。 その分、初回受験者で、過去問や問題集で準備をされてきた方々にとっては少々難しく感じたかもしれません。 では簡単に。

1.(得隴)望蜀
2.(偕老)同穴 9-1, 16-3
3.(銅牆)鉄壁 5-2, 16-2
4.(肩摩)轂撃
5.(爬羅)剔抉
6.毫毛(斧柯)
7.面折(廷諍) 6-2
8.暴虎(馮河) 7-2, 13-1, 15-1
9.老驥(伏櫪) 6-1, 15-3
10.草満(囹圄)

 今回はこの分野の重複率が僅か半分だったことを考えると、少々艱しく感じたかもしれません。 9の老驥伏櫪も過去2回四字熟語問題として出題されていますが、2回共"老驥"を問うものでしたが、今回は"伏櫪"を問うものだったので戸惑った方もおられたのではないでしょうか?

 これを見てもわかるように、過去に出題されている問題でも今まで問われた事のない2文字を出題してくる可能性があるので、四字熟語は矢張り四字で覚えなければなりません。 あおむしは自作問題で1級配当の上2文字のみを空白にしたものは作りましたが、下2文字のものも作らなければと思っています。

 その他の新出四字熟語についても少しだけ。

 先ず、得隴望蜀ですが、これは4-1の故事・諺問題で"隴を得て蜀を望む"というのが出てます。 肩摩轂撃は成美堂06以降の5回の読み問題、爬羅剔抉は10回の四字熟語問題に出てます。

 あおむしは最後の草満囹圉も解答出来ました。 というのも漢検四字熟語辞典の1級配当のうち、補説欄に訓読のあるものを書き出していたからです。 これは四字熟語のみならず、故事・諺問題の対策にもなるからと考えたからです。

 草満囹圉は「草囹圉に満つ」とあります。 このように1級配当で補説欄に訓読のあるものは200弱しかありませんので、こういった視点からも四字熟語学習をしてみるのも一つではないでしょうか? あおむしはこの18-2ではこれで救われたと実感してます。

 どうでもいいのですが、このブログを編輯している間PC6回落ちたので今日はここまで。