塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 「飛騨の円空」 聖観音菩薩立像

2013-03-11 06:00:00 | ミュージアム巡り_2013
 円空像の特徴は何といっても頭上に載る髻(たぶさ、もとどり、か
みがしら)だ。この「聖観音菩薩立像」(しょうかんのんぼさつりゅう
ぞう、Standind Sho-Kannon Bosatsu、Avalokitesvara、清峰寺)にも見
事なたぶさが載っかっている。

 顔の表情は目がつり上がり、口は嘴のように突き出しており、完全
に怒りを表している。穏やかな表情の観音菩薩をイメージしていたが、
円空が造ると“怒”を表現しているようで、このあたりも興味深くて面
白い。
 調べてみると、平安時代の初期の菩薩像や如来像には、とても厳し
い表情の像があり、円空はこれを手本にして像造したのかもしれない。
トーハク(台東区上野公園13-9)


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