本当は一昨日のブログには鳥人間コンテストの話が書きたかったんですけど、自分の番組のメッセージについて書かなければいけなかったので残念でした。
一年に一度、本当に楽しみにしている番組の一つなんですけどね。
と言う話は置いておいて、今日は別の話題です。
先日、119番通報で助けを求めている19歳の大学生が、救急搬送を断られて亡くなると言う痛ましい事件が発生しました。
その電話に対応したオペレーターが救急搬送の必要は無いと判断した為です。
その人は、これまでに2800回も通報を受け付けているベテランだったそうですが、実際の通報の音声を聞くと、僕でも緊急性を感じる状態でしたから、どうしてそう言う判断になったのかが疑問です。
ただ最近は、『深爪をしてしまったので救急車に来て欲しい』とか『妻に先立たれて寂しさで胸が痛いので救急車に来て欲しい』と言うような、どう考えても救急搬送の必要の無い人からの通報が非常に増えていると言う現状もあるようです。
そう言う緊急性の無い通報に対応していたが為、本当に緊急性のある人の搬送が遅れ、助かるべき命が助からなかったという事は数限りなくあると思います。
ですから、緊急性の無い通報を一度でもした事のある人は、間接的にではありますが、誰かの命を奪った事があると考えて反省した方が良いと思います。
僕がこの事件について知った日のその新聞には、『自宅にムカデが出た』と言う110番通報で警察が処理しに行ったと言う記事も載っていましたが、救急搬送を断られて命を落とした大学生の記事を読んだ直後だったので、やけに腹が立ちました。
こんな事で通報する馬鹿がいるから、彼は命を落とす事になってしまったんだ、と。
救急・消防・警察は、本当に緊急事態の時にだけ通報してください。
皆が絶対にその必要のあるときにしか通報しない様になれば、通報を受けた人が出動の必要があるかどうかをためらう必要も無くなる訳ですから。
僕が子供の頃はそうじゃなかったと思うんですけど、日本人、と言うよりは人間全体が低レベル化しているのではないかと思わされる事件でした。