今日は67回目の広島原爆忌です。
1945年8月6日午前8時15分、米軍のB-29爆撃機エノラ・ゲイが原子爆弾リトルボーイを広島に投下しました。
そして、一瞬のうちに14万人が死亡、市街は壊滅しました。
その惨状から、半世紀以上広島には草も生えないと思われていたんですが、いち早く咲いたのが今日のブログの写真に使った夾竹桃(きょうちくとう)と言う花です。
そのため、原爆からの復興のシンボルとして広島市の花になっています。
67年前の今日、自分に何が起きたのかも分からないままに亡くなった多くの人々の無念を思い、世界から戦争をなくしたいという願いを強く持ちました。
さて、原子力発電所は、原子力の平和目的の利用方法で、クリーンなエネルギーだと言う事で、その危険性についてほとんど意識される事はありませんでした。
実際、原子力発電所は40年間も重大な事故を起こすことなく発電し続けてきたわけですから。
東日本大震災の津波の影響で福島の原子力発電所が破壊され、かの地に、そして日本国中に放射能汚染の危険が出た事によって、一気に反原発の声が大きくなりました。
多くの人が反原発デモに参加していると言うテレビのニュースを見ましたが、彼らは東日本大震災以前に、一度でも原発とその危険性について考えた事があるんだろうかと思うと、どうしても彼らに共感する事はできません。
戦争で利用すれば、核は最悪の絶滅兵器になりますし、平和目的の原子力発電所でも、事故が起きれば甚大な被害が出ます。
次世代のエネルギーは、核融合炉しかないと思いますが、その開発まではあと50年ほどかかるとも言われていて、これからしばらくの間のエネルギー問題の解決には使えません。
とすると、原子力発電所の安全性を極限まで高めて、これまで以上に注意しながらそれと付き合って行くしかないのかも知れないと思うんです。
核の業火に焼かれ、一瞬のうちに命を失った多く人には申し訳ないと思いつつも。
広島原爆忌の今日、そんな事を考えていました。