コンプレッサー修理会社の機械修理日記

~産業用エアーコンプレッサ、ブロワ、真空ポンプなどの機械修理・メンテナンス会社の日常を書いていきます

エアードライヤーの種類

2009年03月18日 | その他の機器
空圧機器のひとつ、エアードライヤーの役割については以前の記事で紹介しました。
今回は、エアードライヤーの種類について御説明いたします。
エアードライヤーは、その除湿方法により大きく2つに分けられます。

まず1つ目が冷凍式エアードライヤーです。
エアーを冷凍機を使用して10℃以下に冷却し、飽和水蒸気量の差によって水分を
分離除去しエアーを乾燥させる方式です。エアー温度を下げることにより飽和水蒸
気量が少なくなるため、飽和水蒸気量を超えた水分を除去できます。この方式はエ
アーを0℃まで冷却するとドレンが凍ってしまうので空気の乾燥度には限度があり
ます(大気圧露点-24℃程度が限度)。

2つめは、吸着式エアードライヤーです。
エアー中の水分を乾燥剤(シリカゲルなど)に吸着させてエアーを乾燥させる方式
です。この方式は冷凍式と比較しても極めて高い乾燥度(大気圧露点-70℃程度
が可能)の乾燥エアーを得る事ができます。この方式では、水分を吸収した乾燥剤
を再利用できる状態にするために乾燥エアーを使用する必要があります。

一般的なエアーの使用条件下では冷凍式エアードライヤーの除湿能力で充分と思
われますが、エアーの使用用途などによりドライヤーも様々な種類、能力があり
ますので購入を検討の際には専門家へ相談されることをおすすめ致します。


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