駿大の森から

豊かな自然に恵まれる駿河台大学(埼玉県飯能市)。
大学の森の自然と私たちが取り組む森林保全の活動を発信していきます。

ツユクサ

2009-06-30 09:03:12 | 里山の花
道端や草地でよく見かけるツユクサ。
「梅雨」草ではなく、「露草」、英語ではdayflowerと呼ばれるように、朝咲いた花が昼にはしぼんでしまうことから、朝露を連想しての命名です。
別名のボウシバナは、その形から来ているよう。
古くはこの鮮やかな青を染料として用いたことから「着草(つきくさ)」と呼ばれていました。

ツユクサの若葉や柔らかい茎は、軽く茹でてからおひたしや胡麻和えにすると美味しく食べられます。(ひ)

ネムノキ

2009-06-29 10:54:05 | 里山の花
里山の入り口にある大きなネムノキが、花を咲かせています。
ネムノキはマメ科、熱帯や亜熱帯に広くみられる種なのですが、寒さにも耐えられるため、日本では北海道以外の地方でみられます。
「ネムリノキ」や「ネムタギ」などとの方言がみられるように、夜になると葉は閉じて垂れ下がり、眠ったようになります。

ネムノキは「合歓木」、葉がぴったりとくっつく様子を男女の共寝姿に重ねたよう。
万葉集では紀女郎(きのいらつめ)により、『昼は咲き夜は恋ひ寝(ぬ)る合歓木(ねぶ)の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ』と歌われています。(ひ)

草刈り@駿大の森

2009-06-27 16:07:10 | 駿大の森での活動
飯能市名栗地区にある「駿大の森」は、2006年より100年間無償貸与された飯能市の市有林です。
広さ約2.2ha、うち0.8haに植えられた広葉樹の成長を妨げる雑草たちを退治するのが、今日の作業でした。
炎天下の中、ボウボウに伸びた雑草たちをひたすら刈ってゆく学生諸君。
おかげで、雑草に埋もれていた樹々が次々と姿を現してくれました。
みなさん、お疲れさまでした!(ひ)

オオバコ

2009-06-26 08:33:28 | 里山の花
オオバコの小さな花が咲いていました。
太くて強そうなものを選んで、オオバコ相撲して遊んだなぁ、と懐古…

オオバコは漢字で書くと「大葉子」、葉っぱが大きいところから。
中国では「車前」、車や人がたくさん通る道端にも平気で生えるから。
漢方では葉を利尿剤や胃薬として、種子を咳止めとして利用します。
最近は女性たちにはオオバコダイエットなどといってオオバコがもてはやされているようですが、はて、効果はいかに…?(ひ)

アズマネザサ

2009-06-25 08:30:08 | 駿大の里山での活動
手入れが行き届かなくなった里山に侵入し、密生するイネ科のアズマネザサ。
別名シノダケ、光が少なくても、急斜面でもへっちゃらなため、どんどん範囲を拡大していき、他の木々の成長を脅かす困った存在です。
現在大学敷地内の里山でも、背丈をゆうに超えるアズマネザサを刈るのに一苦労・・・

アズマネザサの花が咲くのは、30~100年に一度とのこと。
花が咲くと、地下茎でつながっている株すべてが枯れてしまいます。(ひ)