駿大の森から

豊かな自然に恵まれる駿河台大学(埼玉県飯能市)。
大学の森の自然と私たちが取り組む森林保全の活動を発信していきます。

ガビチョウ

2009-06-12 08:28:39 | 里山の鳥
森に美声が響いています。
美声ですが、う~ん、声はかなり大きい・・・
声の主は、スズメ目チメドリ科のガビチョウです。
全長24cmほどのガビチョウは特定外来生物。
既存の生態系に被害を及ぼす恐れが高い、困った存在なのです。
もともとガビチョウは中国や東南アジアに生息、声の美しさゆえに日本に持ち込まれましたが、何らかの要因で野生化してしまいました。野生化したガビチョウは、管理の行きとどかないヤブ化した里山(←原産地の中国や東南アジアの森に似た環境)に定着し、着実にその数を増やしています。
「ガビチョウの声を聞くようになって、ツグミとかウグイスが減った気がするなあ」と話す地元の方がいらっしゃいました。繁殖力が高いために、生態の似た在来種を排除してしまう恐れも・・・
いやはや、ほんとに困ったものです。(ひ)