石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

車内着替え

2007-07-27 22:24:16 | 雑談
 暑い! 鎌倉から東京への一時間、汗っかきのオラはTシャツで移動する。横須賀線が新橋駅を過ぎる頃、車内で着替える。先頭車両にはトイレがあるから、着替えの場所には困らない。

 きょうは、午前11時ころ、たまたま車内はガラガラ空き、オッサン達しかいなかった。オラは4人掛け座席にひとりでいたので、さっとビジネスモードに着替えちゃった。

 それでも多少はドキドキした。ご婦人が隣の車両から移動して来ることだってありえた。着替えひとつで「ドキドキ」とは、平和な証拠かも知れない。女子高校生の車内化粧の、「ああ、堂々」がしのばれる。

 60年前、3歳のオラを含めて5人の幼児をかかえて、母は満洲から佐世保に引揚げて来た。そこからが地獄の列車移動だったと聞かされた。(長男は満洲で行方不明、夫はシベリア抑留)

 窓から乗り降りし、便所まで人でぎっしりの列車で、東京の実家にたどり着くまで、着替えや用便はいかばかり「ドキドキ」だったことであろうか。


 きょうの横須賀線・車内着替えを聞いた妻が言った。

 「そりゃ、車内露出じゃないの?」