石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

新聞の匂ひ

2007-07-13 21:50:44 | 雑談
 妻はジミー大西並みに、2ブロック先のパン屋の匂いをかぎ分けられる。その妻は、新聞を読まない。

 「東京新聞」が一週間、タダでいいから読んでくれといって配られている。苦境の一端を垣間見る思いだ。中日新聞系列と毎日新聞の合併も取り沙汰されている。銀行の淘汰と同じ、「規模の経営」へと傾斜してゆく新聞、今のままでは済むまい。

 情報はネットにどんどん食われ、政府発表で紙面を埋め、政府広報の予算に頼る、末期的なビジネスモデルだ。それで社員たちは何故あんなに高給なのだろう?

 新聞に新しさを求めて、家に配達されたもののページを繰る。別な論調を求めてキオスクで買い求める。コンビニで買う。電車の網棚のものも、さりげなく手に取って目を皿のようにして読む。我ながらいじましい。

 こういうオラを笑い飛ばす、いいジョークがある。

 新聞好きの主人に向かって、犬がこういうのだ。

 「バカだね、この男は。いつの、どの新聞の、どのページを繰ったって、同じ匂いだろうに」