石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

「ミクシィ」の笠原社長にインタビュー

2007-07-03 22:34:37 | ベンチャー社長インタビュー
アウンコンサルティングの信太明社長インタビュー記事を原稿にして編集部に送る。湘南新宿ラインに飛び乗って、渋谷のマークシティに行く。きょうのインタビューは「ミクシィ」の笠原健治社長。

 眠そうな顔でご登場。「昨晩、誰かと何かあったんですか?」と訊いたら席を立って怒り出した・・・という人かと思ったが、とんでもない。とにかく温厚、寡黙、微笑の人であった。

 某サイトによれば、32歳にして888億円の財産を持っているそうだが、オラの目には、ビンボーで冴えない大学院生っていう感じでした。

 彼はこっちの挑発になど乗らない。それほど眠かったのか、それほど慎重な経営者なのか、質問慣れしているのか。

 「ミクシィって、笠原さん、あなたのオリジナルなものですか? ネットの爆発的膨張という、所与の条件、つまり幸運は向こうからやってきただけではないですか?」

 「今や誰がやったってMixiはMixiでしょう。笠原さんの存在意義って何ですか?」

 「ライブドアに始まって最近のコムソンまで、新興企業が袋叩きにあい、結局、既得権益まみれのオジサンたちが、いい思いをしているだけ。改革は口先だけのこんな国に、愛想は尽きませんか?」

 どんな質問にも動じず、いきりたたず、微笑を絶やさないこの方は皇族? と思ったりもした。ああ、この人がいる限り世間の袋叩きはないかも、やはり最良の社長を頂いた会社だ。

 父上は暗号解読の技術者、母上はピアニストっていうのも面白い。本当はコテコテの関西弁の人だが、今はしゃべるチャンスはないそうです。えー、じゃ、藤原紀香を奪っちゃえばいいじゃないですかー?

 お馬鹿なインタビュアーは広報の美女の案内でさっさとお引取りを願われました。