石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

日本よりマシなアメリカの言論状況

2007-07-24 23:00:52 | メディア
CNNでアメリカ民主党8人の大統領候補者による討論会を見る。有権者がインターネットのユーチューブを通して、会場の大型スクリーンで映し出され、質問をして来るのが新鮮だった。

 「私達はレスビアンで同居している。あなたが大統領になったら、私たちの結婚を認めてくれますか?」

 「私の息子はイラクに出征している。彼が無事に帰国できるまで、あと何人の兵士たちがムダに死ななければならないのか? いつまで、つまらん政治ゲームをやっているのか?」

 質問は率直で、時に候補者達も立ち往生する。台本のないディベート、少なくとも言葉が露わに試される気持のいいひとときだった。ここから新しい大統領が生れる予感。政治状況が「変わりそう」な場面に参加している実感を味わえた。

 日本のテレビに、この実感が希薄なのは何故だろう? 「朝まで生テレビ」「たけしのTVタックル」の、あの内向的な怒鳴りあい、叫びあい。それから、電通が仕切った政府の「タウンミーティング」のインチキぶり。

 インターネットによる政治運動はいいが、選挙運動はいけない、という不思議な公職選挙法の時代錯誤ぶり。

 愛国ファシズムのアメリカより、遥かにレベルが低い日本の言論状況を教えられたひとときだった。