岡山県には世界三大お化け屋敷が存在する。
鷲羽山ハイランドのキャバンクエスト。
京山ロープウェーのお化け屋敷。
王子ファンシーランドのお化け屋敷である。
キャバンクエストはお化け屋敷としては珍しい
ファンタジー路線で無数の魔物が冒険者に襲いかかる!!
京山ロープウェーのお化け屋敷は中に入った入場者が
行方不明になるなど怪しい都市伝説が蔓延っている。
王子ファンシーランドのお化け屋敷はファミリー向けの
ハロウィンみたいなデフォルメのお化けが出てきて
入場者を震え上がらせようとしている。トイレの
お化けという人形があってTOTOの洋式便器を
使っている事に対して子供ながらに情緒のかけらもないのかと
強い憤りを覚えたことがある。
これが岡山が世界に誇る世界三大お化け屋敷だが、
さらにもうひとつお化け屋敷が加わり世界四大お化け屋敷と
呼ぶに値するお化け屋敷が存在する。
それは私が高校の文化祭のときにしたお化け屋敷である。
提案者が私だけに勝手に責任者とされてしまって私が主導
のもと計画の立案、作業の実施が行われた。
計画と言っても大した計画ではなく思いつきでこれにしよう、
あれにしようといった感じで全く計画性がない。
教室に机でS字の壁を作って順路を作り、教室内を真っ暗に
して、こんにゃくを上から吊るしたり係りの人間が暗闇で目が
見えるので壁である机に隠れて太ももを触るなどして
古典的な恐怖を味わらってもらおうとしたり、大鎌を手にした
死神が現れて入場者を恐怖のどん底に陥れようとしたり
余った資材の潰れているダンボールなどを出口の手前に
踏めば滑るように積み重ねて置いて、最後だからと気を
抜くんじゃないと渇を入れようという計画だった。
実際は計画どおりになったこととならなかったものとがある。
成功した計画とその結果は以下の通りである。
机を順路の壁にして、私達はその下に潜り込んで通過する入場者の
太ももを突然触る事によって入場者を震え上がらせれた。
こんにゃくは古典的な手法ではあったが意外と使えた。
ダンボールは意外な事に悲鳴とともにこけていく入場者が多かった。
計画通りにならなかったものは以下のと通りである。
方向感覚を失った入場者に対して死神役の者が出口付近まで
誘導したりした。(冥界に誘導してほしかった)
どういうわけか生徒会作成の文化祭のパンフレットの
お化け屋敷の紹介文が私がこう書けと指示したわけではないのに
「学校で開かずの間(中略)今、封印が解かれる!!」
と、勝手にファンタジーに仕立て上げられそうになった。
まあ、無計画で行き当たりばったりではあったものの
高評価を得て大成功に終わったからこれはこれでよし。
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