Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

チューリップとの出会い

2006年05月28日 23時05分39秒 | 音楽
1991年の1月頃、たぶん冬休みだったと記憶しています。
こたつにもぐって本を読んでいたら、付けっぱなしになって
いたテレビから、「♪二人の愛がある限り~」と、甘い歌声
が流れてきました。
弾かれたように顔を上げながら私は、「あ、チューリップ」と
無意識の内に呟いていました。実はそれまでチューリップ
を知らなかったのに・・・。
画面には、見たことの無い女性の笑顔がどアップで映って
いました。(それが牧瀬理穂だと知ったのは、2ヵ月くらい
経ってからでした。)画面の隅に、「うた チューリップ」と
ちっちゃなテロップが出てて、私の直感が正しかったことが
分かりました。
グリコのポッキーのCMでした。全国で流れたのか、九州
限定だったのか知りませんが、見たのはその時一度きり
でした。
更に続けて私の口を突いて出てきた言葉は、「懐かしい~」
でした。初めて聴く曲なのに、初めてじゃない感じでした。

1972年にメジャーデビューのチューリップが、「心の旅」で
ブレイクしたのは'73年夏のこと。私は生まれたばかりです。
(あ、昨日は書かなかったのに・・・)
「あー明日の今頃は、僕は汽車の中」というサビは聞き覚え
がありましたが、それがチューリップの歌だということすら、
この時はまだ知らない私でした。
名曲「青春の影」や、そのCMで流れていた「ぼくがつくった
愛のうた」が'74年、リバイバルヒットですっかり有名になった
「サボテンの花」も'75年の作品です。
'79年の「虹とスニーカーの頃」くらいから、リアルタイムで
聴いてるはずですが、記憶にありません。唯一覚えている
のは、なぜか「星空の伝言」。そんなに売れてないし、タイ
アップでもなかったみたいですが・・・。
晩年はすっかり影が薄くなり、'89年に解散した時には、
うちの父は「まだやっとったとね」と言ってました。
そうは言っても、私が育ったのは地元福岡。記憶を辿れば、
有線とかではバンバンかかってた気もします。この時以降、
注意して聞いてたら、街中で割と頻繁に流れていたから、
それまでにも何度も耳にはしていた筈です。ラジオの音楽
番組もよく聞いてましたから、そこでも何度となく耳にして
いたかも知れません。刷り込まれてたんでしょうね。

時期的にも、ちょうどその前の年にジュリー(沢田研二)に
はまってましたし、ビートルズにも興味を持ち始めた頃
でした。私の中でレトロ(というか、幼い頃の懐メロ)ブーム
だったこともあって、オフコースやアリスも聴いてみたいと
思い始めてて、ついでにという感じでチューリップのCDも
借りて聴きました。東芝の「チューリップ ベストナウ」です。
(時代を感じさせるタイトル・・・)
 1.「魔法の黄色い靴」
 2.「心の旅」
 3.「ブルー・スカイ」
 4.「銀の指輪」
 5.「青春の影」
 6.「サボテンの花」
 7.「虹とスニーカーの頃」
 8.「ぼくがつくった愛のうた(いとしのEmily)」
 9.「博多っ子純情」
10.「WAKE UP」
11.「さよなら道化者」
12.「Shooting Star」
13.「I am the Editor」
14.「星空の伝言」
15.「真夏の夜の海」
16.「愛の迷路」
後に「ニューベストナウ」というタイトルで、「I am the Editor」
を「We Can Fly」に差し替えたものが出てました。そっちの
ほうがよかったな。
とにかく、この一枚で私は、チューリップのとりこになって
しまいました。何がどうと言葉では言い表わせませんが、
自分の血肉というかルーツというか、これ以上無いくらい
しっくり来る音楽を体感して、離れられなくなってしまった
のです。

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