Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

牛島満

2006年03月12日 17時36分13秒 | 日記、雑感
鹿児島でこの名前に出会うとは思っていませんでした。
第32軍(沖縄守備隊)司令官・牛島満陸軍大将。(ずっと中将だ
と思ってましたが、死の直前に昇進が決まっていたようです。)
鹿児島市出身(生まれたのは東京ですが、生後間もなく、退役
した父の郷里である鹿児島に移り住み、幼少期を過ごしました)
なのだそうで、「牛島満大将生い立ちの碑」というのが、加治屋
町に建てられています。



碑文には「十八万六千余命ノ将兵住民ト共ニ玉砕サレタ」とあり
ますが、彼が「自決」の際に「最後の一兵まで戦うように」と命じた
ために、本土よりも遅い9月7日まで無意味な戦闘が続けられ、
大勢の「将兵住民」の命が奪われました。
彼が「自決」した摩文仁の丘の「黎明之塔」も相当なものですが、
「郷土の英雄」として祀り上げるこの碑には、沖縄住民の視点は
完全に欠落しています。それはそのまま、今日の我々の沖縄に
対する認識を如実に表しているといえるでしょう。

思いがけない出会いを通して、「歴史はいつ、どこででも学べる」
という信念がさらに強固なものとなりました。大事なのは、見出し、
読み(聞き)取る力を身につけることです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿