Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

渡来ネコ

2007年09月06日 00時56分07秒 | 趣味
兵庫・見野古墳群 猫の足跡が付いた須恵器発見

 兵庫県姫路市の市埋蔵文化財センターは31日、同市四郷町の見野(みの)古墳
群(6世紀末~7世紀中ごろ)の横穴式石室から、猫のものとみられる足跡が付いた
須恵器が見つかったと発表した。副葬品に動物の足跡が残るのは極めて珍しい。
 共同調査する立命館大の学生が杯身(つきみ)と呼ばれる食器(直径15センチ)
の内側に、白く丸い肉球らしき跡が五つ並んでいるのを発見した。
 センターの担当者は「器を焼く直前に偶然、動物の足が付いたと思われる。埋葬
当時は気付かなかったのでは」と指摘。地元の同古墳群保存会メンバーからは
「猫好きの権力者のために作ったのかも」との声も。
                              (2007年09月01日 読売新聞)

古墳時代にネコ渡来? 須恵器に足跡

 兵庫県姫路市四郷町の「見野(みの)古墳群6号墳」から、ネコではないかとみら
れる小動物の足跡がついた6世紀末~7世紀初頭の珍しい須恵器が発掘された。
ネコの足跡とすれば、渡来は奈良時代(8世紀)という通説を覆し、古墳時代に
すでにネコが渡来していたことになり、日本史を塗り替える“新発見”となるかも
しれない。
 足跡は、「杯身(つきみ)」と呼ばれるふた付き食器の内側に、直径約3センチ
ほどのツメのない5つの肉球と掌球とみられる形がくっきりと残っていた。発掘後
に洗浄作業をしていた立命館大の学生が見つけた。
 焼く前の器を乾燥させているときに、偶然踏まれてついたとみられる。調査に
あたった立命館大の南部裕樹講師によると、小動物の足跡が残っている土器が
発掘されるのは「極めてまれ」で、ネコとみられる足跡がついていたことについて
も「見たことも聞いたこともない」と話している。
                          (2007年9月4日 04:09 Sankei WEB)


日本においてネコが文献に登場するのは、『日本霊異記』に、慶雲2年(705年)
に豊前国の膳臣広国(かしわでのおみひろくに)が、死後ネコに転生し、息子に
飼われた、とあるのが最初だそうです。
仏教伝来と共に、経典をネズミの害から守るために連れてこられた、という話は
子どもの頃に聞いた覚えがあります。まあ、ネコ好きにとっては基礎知識のよう
なものですが、その歴史が書き換えられるかも知れません。
日本には、離島を除いて野生のネコ=ヤマネコはいないのだそうです。(つまり
ネコ好きというのは「舶来趣味」なのですね。やっぱり私って・・・。)ですから、
この度のネコちゃんも「渡来ネコ」ということになるわけですが、誰が何の目的で
連れてきたのか、気になるところです。