東野圭吾『マスカレード・ホテル』の次は、『禁断の魔術』の紹介だ。奥様が見つけてくれたガリレオシリーズの最新作(?)だ。ガリレオシリーズは元々は短編の集まりだが、この作品には、3つの短編と1つの長編が掲載されている。いずれも科学的な謎解きより、その背景にある被害者の哀しく切ない思いが哀しい。涙を誘う真実。その謎解きが素晴らしく悲しい。
書籍名:禁断の魔術 ガリレオ8 |
湯川が殺人を? 「自業自得だ。教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ」 ガリレオシリーズ初の完全書下ろし 透視す(みとおす)トリックは単純なほど騙されやすい。科学の世界でも同じだ 曲球る(まがる) あなたがいう抵抗は立派な努力に見えます。努力することに無駄はない 念波る(おくる)運命なんでものは信じない。サンタクロース以上に 猛射つ(うつ)私は君にそんなことをさせたくて科学を教えたんじゃない |
この作品の第四章 猛射つ(うつ)にレールガンと言うものが出てくる。湯川は、高校の「物理研究会」と言うサークルの後輩である古芝伸吾に、サークル廃部の危機を救う為、入部勧誘のインパクトある実験テーマとしてこのレールガンを教えた。このレールガンが大きな意味を持つことになるが・・・。
さて、このレールガンだが、作品の中にも説明されているが、色々な意味でまだ武器にはならない(と思われていた)。
しかし、この作品を丁度読んだ時に、ネットでふと見つけてしまった。ASCII.jp:米海軍、艦載用レーザーとレールガンの最終テストを完了や動画:米海軍、電磁レールガンの艦載発射試験を発表。2016年度に統合高速輸送艦に搭載 - ライブドアニュース等ネットに幾つもの記事が掲載されており、しかもその実験の動画まで掲載されていた。
レールガンの原理は非常に簡単だ。がそれが武器になるか?昔のレーザー光線がSFやアニメまんがに良く登場したが、未だ表立った所ではあまり利用されていない。そう武器としては(?)
しかし、このレールガンも同じくSFや漫画の世界の物と思っていたが、これはもう漫画やSF作品の中の話ではない。おそろしい事にならなければ良いが・・・。
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