当社の５周年記念イベントは熊本への社員旅行だった

当社は今年の10月で設立５周年を迎えた。この間有難い事に、ズット黒を達成している。社員全員の苦労の賜だ。それに報いる為に、毎年当社では記念イベントを開催してきた。もっとも設立１年目では、社員全員に商品券も提供されたが、その後は、金銭的に個人へ還元するイベントはない。

今年は、５周年と言うこともあり、社長の独断的な思いから、１泊の社員旅行となった。どう言う経緯で社員旅行となったかは敢えて聞いていない。しかし今どき社員旅行など殆ど聞いた事がない。

昔は、年一回各部門で社員旅行の為の積み立て等を行なって実施した。高度経済成長時は社員旅行と言うのが、社員への福祉的な意味合いで大きなイベントだったと考えられる。私も昔は何回も参加している。なかなか楽しいものだった。しかし最近では殆ど、社員旅行そのものを聞いた事がない。

仕事で国内の出張や海外出張が多い為、その必要性がかなり薄れているのだと思う。そして社員間のコミュニケーションをこの社員旅行や飲み会等で行う事もなくなりつつあると思う。

昔は良く、この事業がこうなったら（この商談が上手くまとまったら）、皆で海外旅行へ行こうなどと夢を話し合った時期もあった。つい15年前ぐらいは、そうだった気がする。その旅行先として香港や上海等が実際に上がっていた。

今では、海外への旅行でこれらを候補に上げても皆いかないだろう。私も仕事で何回も行っている。なんで今更と・・・。

今回の５周年イベントは、国内旅行だった。しかも熊本だった。そして社員旅行のお決まりと言うと、必ずついてくるのが、ゴルフだった。まあこの辺の事についてはあまり言うまい。

しかし、３連休の内２日を使う為、社員によっては、参加できない者もいるし、私みたいに参加するのが嫌な物もいる。私の場合は、社員旅行そのものは嫌いではない。少し心配事があるだけだ。

社員旅行と言えば、和室で何人かの同部屋となる。そして、私の場合、酒を飲むとイビキが凄い。

会社の社員旅行は最近行っていないが、当市のにほんご教室の講師や学習者と鳥取に旅行に行った事がある。この時に学習者（色々な国の方）とかなりのお酒を飲んで、その時のイビキがすごかったらしい。この時の失敗があるので、社員旅行で同室の方に迷惑を掛けたくはない。

しかし社員旅行でお酒を飲まない訳にもいかない。そもそも折角の３連休にはゆっくり休みたい。なのに気を使う事が嫌だ。と言う事で、断った。

しかし、社長から全社員の参加率８割以上を達成せよとの至上命令が出た。何回も、管理職会議でも。その社長の命令を受けた企画部長が、再三私の所に参加要請をお願いに来られたが、私は理由をチャント説明して、断った。これが断る理由になるかは別だが・・・。そう普通はこれは断る理由にはならない。それを私は十分に認識した上で、これを理由に断った。

しかし、何人かに聞くと、本当はゆっくり休みたい、この手のイベントはいやだけど、断れなかったと言う方もいらした。社長に目を付けられたら・・・。

結果は、全社員の７割以上の方が参加された。これはある意味で凄い。当社の大阪本社だけでの実施ではない。東京支店と中四国支店、九州（長崎）支店を合した全社員がその対象だったからだ。つまり、社長の恐怖政治の影響力をそのまま表した形だった。

少し台風が心配されたが、無事皆さん楽しまれた様でよかったと思う。

私は社員旅行そのものを否定はしない。皆の意識高揚としてはなかなか楽しいイベントだと思う。しかし、そのお金は会社のお金だ。今年の予算達成は非常に厳しい。厳しいのを社長は認識されている（はずだが？）。全員参加のイベントを実施するには、その企画案を含めて少しデスカッションがあってもよかったと思う。しかし全員参加は現実はありえない。そして参加するしないはある意味自由だ。

と私ははっきり言える立場だが、普通は社長からの命令やその命を受けた企画部長からの依頼なら、断る事はできないだろう。

しかし現実には私と同じように断った方もいらした。

既に社長におべっかを使う必要のない方かもしれない。既に定年を過ぎ、再雇用された方々・・・。或いは、徹底的にこう言うイベントが嫌いな方。こう言う方々は割りとはっきり好き嫌いを言われる方々だが・・・。

今更おべっかも使う事もないと思うが、逆の意味で楽しそうに参加されたiPad（mini）命の先輩。この方は不思議だ。社長が嫌なはずだが、どうどうと参加された。この辺はあまり私には意味不明だ。つまりわからない。

会社の金で行けるのなら、なんでも利用してやる（？私の邪推だが）とかんがえられたのだろか？流石ス太い・・・