社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

敬老会でのフルート演奏

2016-09-16 23:11:59 | 趣味(楽器、音楽)

少し前の話だが、6月に知りあいから、ギターを弾ける人を知らないか?と尋ねられた。知っている人を紹介したが、とても期待に添えないと断られた。それでギターを弾ける人で何をしようとしたのか聞いて見ると、地元の公民館の老人会で、簡単な演奏をして欲しかったらしい。もちろんボランティアで出演料などはでないのは当然だが。

昨年の、出し物は、オカリナと踊りとマジックで、それがかなり好評だったらしい。オカリナと聞いて、私は「自分もフルートなら少しは弾けるけど、発表会もあるし、千の風になってを吹く予定だけど」と半分冗談で言ってしまった。すると「フルート?いいわね。お願いしちゃおうかな!9月11日だから、予約するね!」となってしまった。

 

半分冗談、半分はお遊びと言うかボランティア的に考えて、受けてしまった。まさか一曲だけを演奏すると言う訳にもいかないので、「千の風になって」と昨年も弾いた事がある「エーデルワイス」とプラス1曲の3曲で10分間と決定した。

その後プラス1の曲を決める為に、候補にしたのは「アメージンググレース」と「コンドルは飛んでいく」だった。2回目の発表会(2回目のフルート発表会、またもや失敗だらけと落胆したが)まで、「千の風になって」を練習しながら、「エーデルワイス」「アメージンググレース」「コンドルは飛んでいく」を練習した。

 

2回目のフルート発表会(2回目のフルート発表会、またもや失敗だらけと落胆したが)の結果で、再度考えた。奥様のアドバイスもあったが。おじいーちゃんやおばあーちゃんは、ただずっとは聞いてくれないよと!一緒に何かをしないとと。

 

結果、1曲目は「千に風になって」2曲目は「ドレミの歌」でみんなに手拍子で一緒に歌ってもらおい、3曲目の「エーデルワイス」も歌ってもらおうと。問題は2週間で「ドレミの歌」が演奏できるかだった。そして必死に練習する事にした。本当に必死に……。

 

でもやはり心配だった。「ドレミの歌」は歌うなら、問題ないがその歌うスピードがフルートのスピードと合わない。どうしても合わせるのが今の私の実力では無理だと思った。しかも伴奏に使うYAMAHAの音源は、吹き始めの間奏が短い。この短い間にフルートのリッププレートを上手く合わせる事ができない。さてどうするか?どう見ても残り2週間では不可能と思えた。

 

最終方法をとる事にした。パソコンのサウンド編集ソフトで先頭部分に5秒の無音部分を入れて、演奏部分のスピードを95%に落とす事にした。これで何とかなるだろうと思った。

 

さて、上記の3曲を吹くフルートの練習をしていると、最初の吹きだしつまりフルートのリッププレートの当て方が10回の内、1回か2回失敗する事が、あった。極力これを0にするように必死に練習してはいたが、イベント当日までに結局0にする事はできなかった。

 

何回も何十回も、何百回(?)も練習した「千の風になって」。明らかに、2回目のフルート発表会(2回目のフルート発表会、またもや失敗だらけと落胆したが)より、更に上手くなっていると感じていた。当日、一番と思っていたフルート演奏。順番も変わった事もあり、結局緊張して上がってしまった。

 

そして最悪の事が起きた。最初の音出しに失敗した。そして、「千の風になって」を吹きながら、位置を修正しようと試みたが、できなかった。全く音がでなかった。CD音源の音を止め、頭を下げて、もう一回やり直した。そしてまた音出しに失敗した。これで完全に頭が白紙になった。そしてCDを止めて、再度吹きなおす事にした。しかし、操作も失敗して、もう完全に上がってしまった。

4回目に先に音を出して、奥様に操作してもらって、やっと「千の風になって」を吹き始めた。手は震え、音も震え、顔は赤くそまり、汗が噴き出した。まともに曲になっていない。「千の風になって」と吹き終わり、恥ずかしさに耐えながら、頭を下げた。イベント主催の自治会の副会長が、私の方を叩きながら、「本当に心配したよ!」と駆け寄ってきてくれた。よけいな気を使わせてしまったと、更にまた恥ずかしくなった。

もう既に頭が飛んでおり、次の曲「ドレミの歌」の楽譜をセットするのも忘れ、また吹き始める直前に演奏を止めてしまった。

 

もう何が何だが、わからないまま、今度は「ドレミの歌」を演奏した。なぜか今度は頭出しは一発でOK。奥さまや来場のおじいーちゃんやおばあーちゃんが大きな声で歌ってくれた。もう失敗するしないなど頭は飛んでいた。「ドレミの歌」が終わり、「エーデルワイス」。これも頭出しは一発でOK。そしてまたみんなが歌ってくれた。一番は日本語、そしてなんと2番は英語で。素晴らしい。

 

全てが終了して、私はまたがっくりとうなだれてしまった。スタップの皆さんが、また気を使って下さった。

 

奥様が撮影してくれた動画をまた夜中に見た。最初の「千の風になって」はフルートの発表会よりひどかった。が全然だけと言うほどひどくはなかった。そして心配していた「ドレミの歌」は、全く問題なかった。「エーデルワイス」もそこそこ行けていた。後日、フルートの先生にこの動画を見せた。音は十分でていますね!と先生は逆に評価してくれた。

また貴重な経験をしたが、自分の地域の自治会でなかった事に最後はホットした。やはり恥をかくなら、知らない所がよいと……


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