社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

池上彰『池上彰の講義の時間 高校生からわかる原子力』

2013-08-24 14:13:49 | 趣味(読書)

池上氏の書籍を読むのは始めてだ。TV番組等では何回も見ているが。確かにわかりやすい。と思わせるのが素晴らしいと思う。ツッコミも鋭さも含めてなかなか普通の記者やアナウンサーにはできない。

と言っても、偏っていないか?十分理解された上で話しされているか?等おや?と言う場面も多いように感じる。しかし、一般のマスコミよりはマシだ。

さて、そのわかりやすいと言う意味ではこの書籍は大変参考になると思う。あまたある原発に関する書籍の中で。大震災以降の原発に対する国民の関心は凄い。しかし、その原発に関する認識や理解は正しくされているのだろうか?

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書籍名:池上彰の講義の時間
高校生からわかる原子力
著  者 :池上彰(いけがみ・あきら)
発行日:2012年5月30日初版発行
発行所:株式会社ホーム社
発行元:株式会社集英社
頁 数:縦一段組みの229頁
定  価 :1300円+税

いや、どうも正しく原発に関する情報を流してこなかった事から、国民が知るはずはなかったと思われる。それは大震災以降もそうだ。原発がいいか悪いか?の議論の前が本来は必要だと思うが、今までの経緯を踏まえると、今後も正しく認識される事はないように思える。

私は原発に関しては是の態度でずっと来ている。これは今までもこれまでも変わらない。しかし原発が是だから、どんどん再稼働させ、今後も拡大させて良いかと言うとそれは違う。原発の情報やリスク管理を含めて、政治家や東京電力を含む官公庁等の隠蔽体質等が問題だったと、考えているからだ。

原発の最大の問題は、そのコントロールがリスク管理を含めてできていなかった事だ。そして核燃料使用後の後どうすると言うのが世界的に解決されていなかった事。これが一番の問題だ。それを先に解決しなければ、やはり原発は是ではない。と言う事になる。

それにしても、核エネルギー、それは人間がコントロールできるものだろうか?それこそ、日本はこの核エネルギーのコントロールに真っ先に取り組む必要があったと思うのだが・・・。

そうであったから、取り組んだと思う。資源のない国。日本。世界唯一の被爆国。そして原子力発電。日本では原子力発電は発電の意味を持ったが、もう一つの側面がどうしてもちらついていた。そう原子爆弾(核)は保有していないが。多くの原子力発電所を抱え、そして世界で数少ない人工衛星を打ち上げられる技術を持った国。

核なき平和が一番であるが、核があろうとなかろうと平和を願いたい。そうで無ければ、武器と言う武器をなくすしかない。全ての銃を含めて・・・。アメリカで未だ銃規制ができない中で、更にシリア等でおきている内紛等考えると、全ての武器をなくす事などは不可能だ。

いずれにしても、原子力発電が生まれた背景、それは原子爆弾が生まれた背景と同じになるが、そう言う歴史を正しく勉強する上で、この書籍は大変参考になると思う。


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1 コメント

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this way (noga)
2013-08-24 14:48:37

安全は大好きだ。神話も好きだ。安全神話作りは得意で、すぐに信じられる。広めるのもたやすい。
我が国の国策は、安全神話と深く関係しているに違いない。
だが、最悪のシナリオを想定するのはひどく難しい。恣意(本音)の人ならそうなる。
これは、平和ボケのようなものか。

太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も投降して、75000人以上の将兵の命を救った。
太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるし、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。
日本人の指導者には、作戦の成否を予測する力はないのか。
人命の尊重はどのように考えられていたのであろうか。

それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。成り行き次第ということか。

>親戚のじいちゃんはガ島で地獄を見てきた。
>「あれは決して国のために尊い命を落とす姿じゃ無かった」という言葉を忘れない。
兵卒は優秀。参謀は愚鈍。日本語脳の定めであるか。理不尽に耐える心を養うべきか。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。

不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

わかっている、わかっている。皆、わかっている。
ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
十二歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。教養 (洞察力) がない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、

白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。
我々は、自らは望むことなく危機に陥る民族なのか。






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