昨年末の朝日新聞に掲載された記事についてだ。12月24日(金)夕刊。『飲むほどに酔えぬ難題』と題して『お酒のようで、お酒ではない、ノンアルコールビール。忘年会・新年会や帰省シーズン、ハンドルを握る立場でも安心してビール気分を味わえると、売れ行きは2年で7倍と絶好調だ。しかし「妊婦への売り込みはやめて」「子どもには売るべきではない」など異論も出て来ていた。新しい発想の飲み物だけに、「つきあい方」に頭を悩ませる人も少なくない。~赤ちゃんに悪影響を与えるのが心配で、妊娠がわかってからずっと禁酒していた。だが、授乳中はのどが渇く。飲みたい気持ちは切実だった。~「キリンフリー」を09年春に発売したキリンビールには、妊産婦から好意的な電話が相次いだ。アルコールなど依存性薬物問題に取り組むNPO法人が、「酒を飲む若い女性が増えており、妊娠・授乳期は飲酒習慣を絶つチャンス」と中止を求める要望書を出したためだ。キリンはキャンペーンを取りやめた。』との記事だ。
別にこの記事自体についての批判ではない。なかなか面白い事実を取り上げて貰ったと感心する。面白いと言う表現をすると怒られるかも知れない。それでもいろんな意見があるのでそう言う表現を敢えてしたい。この記事にはNPO法人としか紹介されていなかったが、2010年5月13日に「アルコール分0%の酒類風味飲料の妊産婦向けキャンペーンに関する要望書」をだされたNPO法人だと考えられる。
私が言いたいのは、再びこんにゃく入りゼリー報道(消費者庁の発言やそれを報道するNHKの頭が壊れている?)でも述べたが、余りにも根本的な原因を考えずに、もちろんその原因を探り解決するのは困難な為、あえてそれを避けて、表面的な事象で、その原因となった物を悪ととらえて、これが悪いと言う思想ではないかと思う。もちろんそれが悪いとは言えない立場もあるだろう。
マンナンライフ社のこんにゃくゼリーをつまらせて亡くなった方がでたらマンナンライフが悪い。そしてこの正月は、ついにおもちで無くなったお年寄りのTV報道まであった。しかしおもちが悪いとは報道はされなかった。しかし以前も述べた様に同じ様な代表が、100円ライター。極論すれば、犯罪に使われる包丁は???
アルコールの問題の根幹にある社会問題に目を向けずに、なぜこのノンアルコールビールの問題があるのだろうか?先に解決すべきはこのノンアルコールビールではないだろう。解決できないから、その攻撃しやすい商品を狙ったと言う事になるのだろうか。何が目的なのか?おそらく目的がいつの間にか変わっていないのだろうか?今の政治や国民と同じで・・・。
最近思う事。何が正しいのだろうか?何が悪いのだろうか?その原因を作る物が悪いのだろうか?それを使う者が悪いのだろうか?今の日本の政治屋や官僚マスコミの視点は、これがおそらく認識できていないのだろう。もちろん国民も・・・。
つまりあらゆる商品やサービスが批判の対象となる。場合によっては全ての商品がリスク対象となる。それを認識しているだろうか?それを使う人間の問題を避けて・・・。問題は人間の方にあると私は思う。それを社会やそれをコントロールする政治や行政がなっていない。
妊婦や運転手がビールを飲みたい。しかしアルコールが問題だ。従ってビールティスト飲料を飲む。これのどこが問題なのだろう。別に単なる炭酸飲料なら問題はない。所詮この「キリンフリー」も同じだ。他のビールメーカーの物も同じだ。なぜ今の時期に。
あるとすれば、これをノンアルコールビールとして妊婦が飲むイメージをTVコマーシャルする事になるだろう。これは確かに微妙だ。しかしノンアルコールビールとビールティスト飲料の違いがどこにあるのか?私は殆ど全てのこの飲料を飲んだが違いはないと言える。
しかしこれにリスクを感じる方がいるならむしろ、根本的な教育やアルコールの問題を考える方が先だろう。それができないなら単なるパフォーマンスだろうと思う。
ちなみに私は、昨年1.5か月の期間完全ノンアルコールの状態となった。これにノンアルコールビールは、少なくとも気休めにはなった。しかし、所詮ビールの代わりにはならない。上手いとは絶対思わない。所詮ノンアルコールビールではなくビールティスト飲料に過ぎない。もう少しメーカーに頑張って欲しい物だ。まだ完成品ではない。本当にビールの味がノンアルコールで出せたら、画期的だろうと思う。
このアルコールの問題は確かに大きいし難しい問題だ。しかしその原点にあるのは、あくまで人間の問題だ。そして個人の問題でもある。アルコールの問題ではない。もしアルコールが問題であるなら、昔のアメリカ同様にアルコール禁酒令を作ればよい。それぐらいの本気で取り組まなければ、解決はしない。最もこれも先に挙げた用に、アルコールが問題ではない為、解決はしない。従ってノンアルコールの問題等問題ではない。他に余りにも多くの問題がある。
最後にだが、それでもやはりアルコールの問題は難しい。ノンアルコールビール等どうでも良い。これを未成年に飲ませるか?アルコールと同じだ。考えるまでもない。未成年でも飲んでいるのはノンアルコールではなくアルコールだ。未成年でも吸っているのは煙草だろう。ノンアルコールに何の意味があるのか意味がわからない。
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